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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga5トーマとナカジマ家とデバイスと・・・〜Meet〜
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じゃあ・・・こほん。トーマに、あたし達からプレゼント」
スゥちゃんは“あたし達”って言ってギン姉たちを見たから、俺は「ありがとう!」ギン姉たちを順繰りに見回しながらお礼を言ったから、「開けてもいい?」と聞く。スゥちゃん達が「どうぞ!」って言ってくれたから、そっとテーブルに置いて、リボンを解いてから蓋を開ける。
「コレってもしかして、デバイス・・・?」
ネックレスタイプのようなソレを手に取ってみようとしたら、「うわっ!?」いきなりソレがふわっと浮かび上がって、首を掛ける紐にあたるところを俺に向かって伸ばしてきた。
≪はじめまして。私は、あなたのデバイスとして生み出されました≫
「トーマ。その子に名前を付けてあげて」
「えっ、名前? 名前かぁ〜〜・・・うーん・・・」
俺だけのデバイスだってことだし、個人的な考えの名前でもいいわけだ。と言ってもすぐには思い浮かんでこないけど。
「トーマ。悩んでいるならそうね・・・、たとえば好きな本の登場キャラクターとかにしてみれば?」
「本のキャラクター・・・」
クイントさんから貰ったヒントで、すぐに思い浮かんだのは「スティード・・・」だった。養護施設でよく読んだり、他の小さな子に読み聞かせたりしたある物語。悪いことばかりする動物たちを、主人公と相棒犬スティードで懲らしめて改心させるっていうやつだ。
「スティードでお願いします、すずかさん」
「スティードね、すごくいい名前だと思う。それじゃあ設定を始めようか」
すずかさんから名前とかの設定の仕方を聞いた俺は、「マスター認証」と告げた。
「トーマ・アヴェニール。デバイスに固有名称を登録。・・・お前の名前は、スティード、だ」
≪マスター登録、トーマ・アヴェニール・・・完了。デバイス名称登録、スティード・・・完了。こんにちは、トーマ。私はスティード。トーマ、あなたのデバイスです≫
「おう! これからよろしくな、スティード!」
≪はい。よろしくお願いします≫
本局へ来られただけでもすごいことなのに、まさか俺だけのデバイスまで貰えるなんて思わなかった。俺は胸の内に広がる最大限の「ありがとう!」をみんなに伝えた。
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