暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga5トーマとナカジマ家とデバイスと・・・〜Meet〜
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とになってるから、ゲンヤさんとは現地集合ね♪」

「だから安心して、トーマ。ちゃんとみんな揃うから」

「あ、うん、判った」

普通の家族のように接してくれるスゥちゃん達ナカジマ家のみんなには本当に感謝してる。以前、ナカジマ家の養子にならないか?って提案されて、返答はまだ待ってもらってるんだけど、でもすごく嬉しかった。そんなわけで、まだ正式な家族ってわけじゃないけど、家族のように一緒に過ごせることを大切に思ってる俺は、一緒に過ごすときに誰かが欠けてるとヘコむ。

「トーマ、トーマ! 次げ――えふん、目的地に着くまでお腹空くっスからね! お菓子をいっぱい買ってきたんスよ!」

「どれ食べる? あたしのおすすめは――」

ウェンディ姉とディエチ姉にいろいろとお菓子を勧められて、みんなで美味しく食べながら談笑。でもさすがに、あーん、は恥ずかしいからやめてほしかったなぁスゥちゃん。ウェンディ姉も真似しだすからさ。

「見えてきたぞ、トーマ」

「最初の目的地はあそこね」

チンク姉とギン姉に促されるままに窓から指が差されてる方を見てみれば、「次元港!?」だった。遠出だから他地区に行くのかな?って軽い気持ちだったけど、まさかの世界跨ぎに心底驚いた。

「行く先は搭乗手続きの時まで秘密ってことで」

そうして車は次元港の立体駐車場内へ。長期停車する用の有料ロックのあるスペースで停めた後、スゥちゃん達は車最後部のラゲッジスペースからスポーツバッグやショルダーバッグやリュックサックなどを持ち出した。

「トーマ、お前のリュックだ」

「ありがとう、ノーヴェ姉」

ノーヴェ姉から俺のリュックを受け取って背負って、「はーい。搭乗時間まで余裕はあるけど、ささっと受付に向かうよ〜!」そう言って歩き出すクイントさんに俺やスゥちゃん達は「はーい!」って返事して続く。

「お! 来たな、待ってたぜ」

ターミナルの搭乗受付カウンターのところに到着すると、ゲンヤさんが小さく手を挙げて出迎えてくれた。クイントさんが真っ先にゲンヤさんの元に向かって、「お待たせ、ゲンヤさん」笑顔で応えた。続いてスゥちゃん達も挨拶。

「トーマもよく来てくれたな」

「はいっ、お久しぶりです!」

わしゃわしゃと頭を撫でてくれるゲンヤさんに、もう朧げになり始めた父さんの面影を重ねる。それがなんか気恥ずかしいけど、胸が温かくなる。そんなゲンヤさんと一緒に受付カウンターへ。クイントさんが代表して搭乗手続きをしてくれてるんだけど・・・。

「え? 本局行き!?」

クイントさんと受付さんの会話を、スゥちゃん達と話しながら聞いていたんだけど、まさかの行き先が本局。驚いてる俺の様子にみんながニヤニヤ。確かに驚いたよ、本局なんてまず行く理由も
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