58 敵勢力の出現
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「石松、どうする!?」
綱五郎が確認をとる。
「簡単に要求を呑める筈がなかろう。フローレンスやイマヌエルとの約束を破棄するなど以ての外である!!」
「悪いが我々は断る!!」
石松は主張した。
「何だと!?ならば約束通り抹殺しよう!」
「約束なんかしておらぬ!そっちが一方的に決めたのであろう!!」
「やかましい!トーヨーのサルどもめが!」
トロツキーは怒りの形相で石松達を消そうとした。その時・・・。
「おやめなさい!!」
「侵略者め、何しに来た!?」
フローレンスとイマヌエルが現れた。
「私の邪魔をするな!!私の攻撃で貴様ら皆殺しだ!!」
トロツキーは一挙に抹殺しようとした。しかし、何も起こらなかった。
「何故だ、なぜ、何も起こらない!?」
「君の能力は我々が張った見えないバリアで無効化した。これ以上我々の世界で好き勝手するのなら、これだけでは済まさんぞ」
「この野郎ども!覚えてろよ!」
トロツキーの集団は退散した。
「貴方方、お怪我は?」
「ああ、某は無傷である」
「だが、ここの住人三人があのトロツキーとか言う奴の集団に殺されてしまった!」
小政は報告した。
「何と言います事でしょうか・・・」
「フローレンス、イマヌエル。某達もお主らの約束に背いて奴らに刀を向けてしまった事はお詫び致す。だが、彼らは一体何者なのだ?」
「あの者は争いを正義とします世界の人間です。現世におきまして恨みを抱いたきました者、虐殺や暴力主義者として生きておりました者はその世界へと住み着きます」
「まさか奴らが我々の世界にまで干渉するとは思いもしなかった。だが、これは急な事態だったし、君達の行為はやむを得ん事だから責めるつもりはないよ」
「だが、我々にはその争いを司る者達に対抗できるのであろうか?」
「勿論ございます。ですが、その武器は必ずしも敵の勢力に対してのみであり、回復作用および防御を強化します作用のあります能力を除いて、決して味方に対して使用しましてはいけません。たとえ仲違いしました時であってもです」
「分かった。誓おう!」
「分かりました。では貴方達がお持ちであるその刀を強化致しましょう」
フローレンスとイマヌエルは指を差した。その時、二人の指から光線のような物体が発射され、石松達の刀を光らせた。刀は特に変化はなかった。
「一体何をしたのであるか?」
「刀を強化致しました。貴方達が生前の世界におりました時よりも斬る力を強めております。また横に一振りする事で見えない壁を作って相手の攻撃を防ぐ事ができます」
「これなら奴らにも十分太刀打ちできるよ」
「恩に着る。本当にすまぬ・・・」
「いいんだ。君達にもこの世界の一員だからね」
「ありがとう。また奴らが来たら必ず迎え撃つ」
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