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ヘタリア大帝国
TURN43 インドカレーへその七
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「まあ落ち着いてくれよ」
「落ち着いていない様に見えますか?」
「かなりな」
 やはり引いた顔で言う。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫です。私が保障します」
「だといいがな」
「これでも現地民用の保険会社も経営していますので」
「色々やってんだな」
「他にはホテルも経営しています」
 そうしたものもだというのだ。
「カレーのチェーン店等も」
「俺のところの料理はどうなったんだ?」
「一号店で潰れました」
 そうなったというのだ。イギリスの場合は。
「祖国さんのお名前が出た時点で一瞬でした」
「おい、それはどうしてなんだよ」
「もうお名前を見ただけでまずいということで」
「誰がそんなこと言ったんだ?フランスか?アメリカか?それとも中国か?」
「同盟国ばかりでは?」
 今度はクリオネが引く番だった。
「あの、幾ら何でも」
「外交関係は聞かないでくれよ。困ってるからな」
「はい、わかりました」
「で、誰がそんなこと言ったんだよ」
「誰もが」
 言い触らすまでもなかったというのだ。
「祖国さんのお名前を見た時点で」
「まずいとか言い出したのかよ」
「それで開店しても誰も来ず」
 店は潰れたというのだ。
「三日でした」
「そうか、早いな」
「すぐにベトナム料理店に替えました」
「で、そっちはどうなったんだよ」
「今はベトナムさんに持って行かれましたが」
 ベトナムが太平洋について独立したからだ。このことを言ってまたこめかみをぴくぴくとさせるクリオネだった。
「残念ながら」
「好評でした」
「そうか。俺だと駄目だったんだな」
 イギリスはクリオネの話を聞いて心の底から落胆した顔になった。
 それからだ。こう言ったのだった。
「残念なことだな」
「御気になさらずにとしか」
 クリオネはそのイギリスを慰めるしかできなかった。
「あの、本当に」
「わかってるさ。どうせ俺の料理なんてな」
「多分オーストラリア君のあの携帯食よりはましですよ」
「あれよりはかよ」
「はい、ですから」
「だといいがな」
「とにかく。御気になさらずに」
 クリオネもイギリスを気遣う。自分の祖国を。
「戦争に勝って気を取り戻しましょう」
「そうだな。で、俺の紅茶だけれどな」
「美味しいですよ」
 クリオネは微笑んでイギリスの言葉に答える。
「流石は祖国さんですね」
「紅茶には自信があるからな」
「アフタヌーンティーはですね」
「ああ、絶対の自信がある」
「では今度は喫茶店にしましょう」
 クリオネは発想を変えた。
「祖国さんのティーセットを看板にした喫茶店のチェーン店をはじめます」
「それはいいな。それじゃあな」
「はい、それじゃあ」
 こう話すのだった。そしてだ。
 ネ
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