暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十五話
[1/5]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「――はい、もう大丈夫みたいですね」
「――ぁ、うん。ありがとう、アニー」
――アドリビトムの医務室にて、大怪我による長い長い医務室生活からようやく解放される瞬間を僕は実感していた。
いや、今回は本当に長かった。
そんな僕の様子を見てアニーは呆れたように溜め息を漏らした。
「…衛司さんの『ありがとう』を聞いたのはこれで何回目ですかね」
「ぅ…。本当にすみません。自覚はあるんだけどー…」
「余計に質が悪いです。…怪我をするな、とは言えませんけど…もう少し自分の身体を大事にしてください」
僕の言葉にアニーはより一層深い溜め息の後、真剣な表情でそう言葉を出した。僕はそれに頷いて応えた。
「うん…わかった。…なるべく怪我をしないようには頑張るよ」
「そういう意味でも無いんですけどね…。衛司さんには言って聞かない事はもう分かってましたけど。…ただ、次大怪我して帰ってきた時には治してあげませんからね」
「ぅ…それは勘弁です」
アニーの深い溜め息と出した言葉に、僕は思わず苦笑いを浮かべてそう言って、アニーに一礼してから医務室を出た。
「――…本当に、何もなければいいんですけど」
――医務室を出た僕に、アニーのその言葉が届く事はなかった。
―――――――――――――
――僕が寝込んでしまっている間に進展が二つあった。
まず一つは封印次元の材料の一つであるツリガネトンボ草…その化石を入手した事。
ウィルの提案で、化石とはいえ僅かにでもドクメントが採取できるかもしれない、という考えからだ。現在はその化石からドクメントを採取できるか調べてる最中らしい。
もう一つはラザリスのキバ、それの調査であった。
これについてもドクメントの採取には成功したようだけど…なんでもキバが出現した場所の魔物が異質な姿に変化しているのが見られたらしく、話によるとキバを通してラザリスの世界のドクメントが流れ込んでいるのかもしれない、とか。
そして…メリアがジョアンさん達を助けた時の力を試したらしいけど…キバはその力を使っても消すことが出来なかったらしい。
――ただそれについて一番不安だったのは……
「――皆、久しぶ――」
「――…衛司ーっ!!」
「――ぐべはぁっ!?」
この…元気に僕の腹部に突っ込んできたメリアが…倒れてしまったという事。
今でこそここまで元気みたいだけど…多分倒れてしまったのはディセンダーの力の使用量が今まで以上に多かったからだろう。
「…はぁ……ともあれ、大丈夫そうで良かったよ」
「……〜♪」
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ