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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十五話
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―――――――――――――



「――あら、衛司。動けるようになったのね」


「――あ、ジュディスさん。えぇ、まぁなんとか」


自室へと向かう途中、ジュディスさんと会いそう言葉を交わせた。
ジュディスさんは僕を見ると、何か思い出したように口を開いた。


「そうそう、ちょうど良かったわ。衛司、あなたに話があった。…故郷とディセンダーの為に肉体を捨て、機械に宿った異世界の賢人達…そのニアタの欠片を一時的に持っていて、それにあった情報を読んでみたんだけど…聞きたい、かしら?」


そう切り出したジュディスさんの…笑みを浮かべながらもどこか真剣な表情に、僕は頷いた。

「…じゃあ、あなたに話しておくわ。一応メリアにも話したんだけど……欠片を読んでみたら、ニアタの故郷のディセンダーの姿が見えたわ」



ニアタの故郷のディセンダーの姿……それはきっと、今までの『マイソロ』のストーリー上間違いなく…。


「そのディセンダーが、カノンノにそっくりなの。信じられなかったわ。名も…カノンノと言うらしいから」


「…そう、か」


ジュディスさんの出した言葉に、僕は内心やっぱり…と思ってしまう。
多分…ジュディスさんが見たカノンノは…『パスカ』の子だろうか?


「欠片からずっと伝わってきた…故郷の世界を守り抜いた固い絆…ニアタは、ディセンダーを愛していたようよ。…偶然なのかしらね。私達の仲間のカノンノが、彼のディセンダーと、とても似たヒト、そして同じ名前だったのは…。彼自身は『この世界は、故郷パスカの情報因子を受け継いでいない』って言ってたんだけど…でも、カノンノは存在するのよ。まるで世界の記憶が受け継がれていた様に、ね」


「それは……僕には分からないよ。それにしても…なんでこの話を僕に…?」


そう淡々としたジュディスさんの説明を聞き、僕は首を振って応える。僕は確かに『マイソロ2』までの世界の成り立ちは分かっているけど…この『マイソロ3』の世界の成り立ちは分からない為、正直な話僕自身にも分からないのだ。


というかぶっちゃけた正直な話、今回の話や設定…色々と複雑過ぎて僕の頭で理解しきれていないのも原因の一つだったりする。

そして…僕の質問に対しジュディスさんはクスクスと笑って口を開いた。


「あら、だってアナタはよくカノンノの事を心配してたじゃない?だからもし、カノンノに不安が出来た時は、と思ってアナタに話してみたんだけど…」


「ぅぐ…。まぁ…そうですけども…」


クスクスと笑ってそう言ってきたジュディスさんに思わず口ごもる。
うぅ…アンジュといいジュディスさんといい…なんで僕の事って軽く筒抜けなんだろう…
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