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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十五話
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「――あら、復活おめでとう衛司」
メリアの様子を見て一安心し、優しくメリアの頭を撫でていると、此方を見ていたアンジュからそう声があがった。
「あ、ありがとうアンジュ。見ての通りなんとか復活できたよ」
「えぇ、見て分かるわ。復活、イチャついてるものね」
「ちょ、アンジュさん…?」
始めは安心したように笑っていたが、僕のメリアの頭を撫でている、という現状を見てニヤニヤとした笑みに変わってきたアンジュに苦笑いしてしまう。
いや、別にメリアとはそういう関係じゃ……――
「あーあー、今カノンノが依頼に行かずに此処にいたらそれはそれは面白いものが見れただろうなー」
「ちょ、なんでそこでカノンノが出るんですかっ!」
「あらあら、なんでかしらねー」
そう、後ろに『♪』が付きそうな様子で話すアンジュに、僕は首を振って言う。
べ、別にカノンノの名前を出す必要は無いと思うんだけど……
『(――主、初々しいですね――)』
「(ヴォルトはちょっと黙ってて)」
僕の中で、キャラが軽く壊れかけない事を言ってるヴォルトにとりあえずそう即答しといた。
「はぁ…もう……アンジュ、とりあえず依頼なんかある?かなり空いたから出来るだけ感覚を戻したいんだけど…」
「そうね……じゃあこの採取依頼でもお願いしとこうかしら。採取場所はコンフェイト大森林の入口に入って少ししたらの場所だし、ちょうどいいでしょ」
やや諦めがちに溜め息を吐いてアンジュに確認すると、アンジュは少しニヤニヤと笑った後、一枚の依頼書を差し出してきた。
うん…これならまぁ大丈夫だろう。
「それでももしもの事があったらあれだし…そうね、誰か一人でも連れて行ったら?」
「……なら私が…」
「メリアは駄目。いくら大丈夫だからって、何かあったら大変だから。んー…」
「――んじゃ、俺がついてくよ」
アンジュの提案にそう言い合いながら考えていると、不意に後ろから声が聞こえ見ると――アルヴィンが軽く手を上げて立っていた。
「アルヴィン…いいの?」
「おう。久々に優等生二号君と一緒に依頼したいからなー」
そう言って此方に歩み寄り、僕の肩に組んでニッ笑うアルヴィン。
うん…久しぶりでも相変わらずだなー…。
「…ならこの依頼は二人に任せたわ。二人とも、簡単だからって手を抜かないでよ」
「うん、分かった」
「へーい」
「…………むー」
アンジュの言葉に、僕とアルヴィンはそれぞれ返事をすると不満気なメリアの頭を僕は撫で、準備の為に自室へと向かった。
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