第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第37話 外界っ子バトル:中編
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その光景はまさに……。
「花火みたい……」
勇美は自分の僕が撃墜されたにも関わらず、不謹慎にも綺麗だと思ってしまったのだった。
そして、これぞ美しさを競う弾幕ごっこの醍醐味だと思うのだった。
早苗は幻想郷では新参だから不慣れな部分もあるのだろうと勇美は思っていたのだが、この幻想郷流の芸術を見て、もうその不安も野暮ではないかという考えに至るのだった。
そう分かれば、勇美にもはや出し惜しみなど必要はなかったのだ。
そして勇美はキリリと切れ長の瞳を更に凛々しく見開くと、上空にいる早苗に向かって言った。
「早苗さん、素晴らしいですよ。あなたの事、改めて凄いと思いました」
「それは光栄です」
言われた早苗も満更ではなさそうに言う。やはり後輩に認められるのは悪い気分はしないというものである。
勇美は続ける。
「だから、私もありったけの力をぶつけようと思います」
そう言って勇美は新たなる儀式の供物を取り出す。
「格好いい事言っても、儀式がこれだからなあ〜」
「ですね」
その勇美を遠い目で見ながら神奈子と依姫は呟いた。
そして、勇美が取り出したのは、エビフライであった。
「あっ、少し豪勢になっていますね」
「そうか?」
依姫に突っ込みを入れる神奈子。お前、そういうキャラじゃないだろうと思いながら。
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