第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第34話 月の侍と冥界の侍
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ある。
これが依姫が普通に神降ろしの使える勝負なら、神の力で幾らでもこの状況を打破出来るだろう。
だが、この戦いでは依姫はその力を使わないと取り決めを行っていたのだ。故に……。
「この勝負、私の負けね」
依姫ははっきりとそう言い切ったのだった。
世の中の傲慢な人間は自分の取り決めたルールにより不利になろうものなら、屁理屈を並べ立ててそのルールを守らなくてよくなったように振る舞う者も多い。
だが、当然依姫はそのような人間とは程遠い存在なのだ。故に妖夢の勝利は揺るぎないものとなるのだった。
「やっ……た……」
自分に有利な条件での勝負とはいえ、妖夢は格上の存在に勝利したのだ。その事実を彼女は徐々に噛み締め始めていった。
「依姫さん、有り難うございました」
妖夢は自分に何かの道標となるべく相手をしてくれた依姫に礼を言う。
この勝負が妖夢にとって糧になるかは彼女次第。だが、彼女にとってこの経験はこの先決して無駄にはならないだろう。
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