第六十八話 謎の研究所
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……お前にはそういうのはいないのか?プロメテ以外に」
「………ないわ…もうずっと昔に無くしてる…いるのはプロメテ…お兄ちゃんだけ…」
「………お前がプロメテに会えたのも、兄妹になれたのもこの世界だからじゃないのか?お前が憎んでいる世界で生きていられたのはアルバートへの憎しみだけじゃない。兄貴がいたからなんだろ。」
「……それでも…こんな世界に生まれたくはなかったわ…私も…お兄ちゃんも…」
パンドラの体が転送の光に包まれ、パンドラは姿を消し、地面には一枚のメモリが落ちていた。
「………プロメテ以外に…自分の身近な存在がいなかったのか…俺もエールや先輩達がいなかったら、そうなってたのかもな」
メモリを回収しながら、今の自分は幼なじみや先輩やプレリー達がいたからこそであり、自分に寄り添ってくれる存在のありがたさを噛み締めるのであった。
一方、場所は研究所に戻り、テスラットをアッシュがモデルLのチャージ攻撃で凍らせた後にグレイがモデルZXのZXセイバーでの連続攻撃で倒してテスラットのデータをコピーしていた。
そして奥の部屋に向かい、カプセルのある部屋に出た。
「カプセルが一つだけ…?」
「でも中は空っぽかこっちもパネルに何か映ってるぜ」
グレイとモデルAがカプセルに近付き、アッシュがパネルに映っているメッセージを読む。
「どれどれ、DANー000:オリジナル。最終調整完了、ファイナルフェイズ発動。オリジナルって…どういう意味かしら?これもアルバートの計画の一部なんだろうけど…」
「ん?おい、スロットにデータディスクが挿さってるぞ。」
モデルAに言われた通り、スロットにはデータディスクがあり、アッシュはディスクを抜き取ると、トーマスからの通信が入った。
『ご苦労だった、見つかったのは空のカプセルに謎のデータの一部のみか。まだ…我々の知らないロックマンが残されているのかもしれんな。そのデータはこちらで調べよう、ミッションレポートと一緒に送ってくれ』
トーマスからの通信が切れ、二人はトランスサーバーか出口を探して部屋を後にするのであった。
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