第六十八話 謎の研究所
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て部屋に入ると、何かが転がるような音が聞こえてきた。
そして二人の前に黄色い針鼠型のフォルスロイドが姿を現した。
「何よ何よっ!この先は閉鎖中なのよっ!誰も通すなってアルバート様からの命令を遂行中なのよっ!」
「へえ、アルバートが…良いことを聞いたわ。そう言われるとますます気になるのよね!そこを退いてもらうわ!」
「何よ何よっ!何このテスラット様の忠告を無視してるのよっ!あんたなんか処刑よっ!電気ショックの刑なのよっ!アルバート様の命令は絶対なのよっ!」
テスラットは電気を纏いながらアッシュとグレイに襲い掛かるのであった。
一方、ある場所でアルバートを探していたヴァンはアルバートに回収されていないモデルVを破壊したが、何か胸騒ぎを感じた。
「嫌な予感がするな…何が起ころうとしているんだ?」
気のせいかもしれないが、一体化しているモデルOが反応している。
流石にもう以前のことのようなことはないが、それでも嫌な予感を感じるのだ。
「始まるの…アルバートの計画が…」
「……プロメテじゃなくてお前が来たのかパンドラ…何の用だ」
アルティメットセイバーを構えながらパンドラを睨むが、パンドラに戦う意志はないのか構える気配がない。
「あなたは…アルバートにとって最初の想定外…最初は小さい穴でも…あなたは異常な早さで強くなり…モデルVとイレギュラーを破壊していった…」
「…………」
「そして…アルバートは計画を早めて、私達の予想よりも早く動き出した…感謝するわ」
ヴァンはパンドラの目を見た。
表面上は平静だが、目からはプロメテに勝るとも劣らない激情が感じられた。
「………何をするつもりなんだ。俺に何の用があるんだ」
「あなたに…聞きたいことがあった…あなたはこの世界を憎いとは思わないの?」
「………」
「この世界は…狂ってる…この世界はアルバートを楽しませるために、アルバートの手で都合良く作られた玩具箱…モデルVの主に相応しい者を選ぶために人々にイレギュラーを襲わせ…ロックマンを生み出して殺し合わせる…アルバートを満足させるゲームのための世界…あなたは…憎いとは思わないの…?」
以前、四年前の戦いで問われたことであり、そして今なら分かることがある。
パンドラ達はアルバートを憎んでいることを。
「………正直、憎くないと言えば嘘になるな。俺達の人生も母さん達の犠牲も、全てあいつの遊びのためだったなんてな……人として生きるのも難しいし、もし目の前にアルバートがいたなら叩き斬ってる………でも、世界を滅ぼしたいとは微塵も思わないな…こんな世界でもエールや先輩、運び屋の後輩達。そしてガーディアンのみんなやプレリーに出会えたのもこの世界だからだ…
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