第六十八話 謎の研究所
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
滝の遺跡から戻ったアッシュとグレイは他に緑のカードキーで通れるエリアはないのかとハンターの人々に尋ねたのだが、あまり良い結果は得られなかった。
「はあ、まさかこのカードキーで通れるエリアってあの遺跡だけなんてないわよね」
「どうだろう…もしかしたら封鎖されてしまったのかもしれないし…」
あまり良い状況ではないために二人は溜め息を吐いた。
「仕方ないわね、歩いて見つからないなら空から探しましょう。違法ハンターだった連中から拝借した小型艇でね」
「…そうだね」
小型艇のある海岸に行き、二人は乗り込んで空から探すことになった。
「…プロメテとパンドラ…何を企んでるのかしら?」
「どうせ、ロクでもないことに決まってるだろ」
アッシュの言葉にモデルAが答える。
「そうだね…あいつらは何かを企んでる…とてつもなく恐ろしいことを…」
グレイが俯きながら言うと、トーマスから通信が入った。
『こちらトーマスだ。聞こえるかねアッシュ君、グレイ君』
「マスター・トーマス?何の用なの?悪いけどアルバートの手掛かりになりそうなのは見つからないわ」
『そうか…だが、私が君達に通信をよこしたのはそれだけではない。君達の近くで特殊な電波が発せられている場所があってな。レギオンズの最新のレーダーでようやく探知出来る特殊な妨害電波がね…君達の近くにそれらしい建物は見当たらないか?』
「「「建物………あ!?」」」
下の島の異変に気付いたアッシュはモニターをクローズアップし、落下した異邦人ハンターの飛行艇の残骸や見覚えのある土偶型メカニロイドの残骸を発見した。
「怪しいわねー、ここに何かがあるってアタシの一流のハンターの勘がそう言ってるわ」
「アッシュ、小型艇をあそこに降ろしてくれ」
「OK」
小型艇を降下させてロックマン・モデルAに変身すると、辺りを探し回る。
すると、イレギュラーの群れを発見した。
「イレギュラーだわ」
「追い掛けよう」
ステルス性能の高いモデルPに変身してイレギュラーを追いかけると、そこには橋が破壊された建物があった。
「…っ!見覚えがある…あれは僕が眠っていた建物だ…」
「へえ…お前、こんなとこに閉じ込められていたのか」
「でも橋が壊れてるわね、何があったのかしら?」
「橋の上で、大型のメカニロイドと戦ったんだ。倒して、そのメカニロイドの爆発で橋が壊れて…僕は…」
「あの海岸に打ち上げられたってわけね」
この建物がグレイがいた場所だと言うのなら確実にアルバートに関係がありそうだ。
調べてみる価値は充分あり、モニターから様子を見ていたトーマスが通信を繋げてきた。
『なるほど、グレイ君がこ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ