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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最悪の事態
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。それに音で気がついた青年は、そちらの方向へと体を向ける。

「怒号!!」

三種の属性が混ざり合ったブレス。その絶大なる威力に大地が抉りながら迫る2人へと向かっていく。

「ソフィアが軌道をズラして・・・」

一列に並ぶ形で進む銀髪の少女と黒髪の女性。前にいる少女が向かってくるブレスに手を当て上空へと軌道を変えると・・・

「私が攻撃を入れる!!」

後方にいたリュシーが炎を腕に纏い、攻撃へと転じる。

「ファイアブレイク!!」

ガンッ

リュシーの《オ・マースアル》により周辺に爆風が立ち込める。ソフィアとリュシー・・・ようやく再会できた姉妹による完璧な連携が炸裂した・・・と思われた。

「さすが"破壊の女神"の異名を持っているだけある」

しかし、それすらもこの男には無意味だった。

「そんな・・・」
「お姉ちゃんの攻撃も効かないの?」

爆風が晴れると、リュシーの拳を右腕で受け止めていたティオスの姿が現れる。全くの無傷というわけではない。確実にダメージを与えることはできている。しかし、本来なら致命傷を与えられるだけの攻撃力を秘めているリュシーの魔法さえも、軽傷に止めているのだ。

「竜魔神・・・」
「!!」

自身の攻撃をぶつけるために至近距離に入ってしまったリュシー。そんな彼女目掛けてティオスは拳を振るおうとした。

「永久凍土!!」

放たれたカウンター。だが、それはリュシーに命中することはなかった。理由は単純、ティオスの魔法が炸裂する直前で、ディマリアが彼女の腕を掴み回避させていたのだ。

「助かったよぉ、マリー」
「私の魔法でも、数秒止めるのでやっとだ。次は確実にないな」

ディマリアはアージュ・シールによりリュシーを助けられる距離まで詰めてきていた。ただ、ティオスの魔力の前にはそれも数秒保てればかなりいい方。本来なら発動しても彼の動きが止まることなどありえないほどの実力差があるのだから。

「へぇ、やるじゃん。でもさぁ・・・」

足元で次の行動にいかしにて繋げるか判断に遅れたリュシーとディマリア。ティオスはそんな2人を仕留めようと足を振り上げる。

「その距離で俺に挑むのは無能すぎるよ」

目にも見えない速度で放たれた踵落とし。だが、その攻撃も突然生えてきた木によってあっさり阻まれた。

「大丈夫かね、リュシー」
「ウォーロッド・・・」

彼女たちを助けたのはイシュガルの四天王の1人ウォーロッド・シーケン。彼の魔法によりまたしても攻撃が不発に終わったティオスは、一度体勢を整えるために距離を開ける。

「その・・・さっきは・・・」

助けられた彼女は彼の姿を見て気まずそうな顔をする。2人とも生き返ったとはいえ、一度彼を殺してし
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