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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十四話
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所の一室。
そこで、白衣をきた研究員らしき男が手にした大きめなビンの中身を見て――サレは静かに笑みを浮かべた。
「それにしても…案外予定より早く入手出来たんだね」
「はっ。サレ様より頂いた星晶…それを《エサ》にした所、直ぐに食い付きました故。…しかし私達研究者からしたら理解出来ませんな…。こんな物が力を与える等…」
研究員は手にしたビンの中身を見ると溜め息と共にそう言葉を出す。
それに対し、サレは笑みを浮かべたまま研究員からビンを取った。
「分からなくていいさ、これは僕が有効利用させてもらうから。…それで、『アレ』の方は?」
「…失敗する事、約七回。失敗するパターンは徐々に理解出来たので、残りの星晶を全活用すれば後一、二回で完成するかと…」
サレの質問に、研究員は一つのモニターに『アレ』と呼ばれたモノを移すとそう答えた。
サレはその言葉に笑みを深めた。
「計画は順調、か。…後は『向こう』の情報次第だね…。フフッ…そろそろ動き所だ。――『アレ』の方、完成を急ぐようにね」
「――はっ」
サレはそう言って笑みを浮かべ続けると、ビンを持ったまま部屋を出て行く。
その後ろ姿を見送り、研究員は溜め息一つと共にモニターを眺めた。
「――本当にあのお方は理解し難いものだ。――『星晶剣』に『赤い煙』…一体何に使うつもりなのか」
――研究員はモニターを眺めたまま、そう意味深に呟いた。
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