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問題提起
第六章

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「それでもな」
「嘘とか捏造に社運賭けるとか終わってるな」
「毎朝らしいっていえばらしいけれどな」
「もうそのやり方わかってるんだ」
「嘘は嘘だってな」
「勢力回復なんか出来ないさ」
「野党も政策を出せ」
 彼等についても話された、ネットでは彼等の評判も非常に悪く毎朝と結託していることは周知の事実になっている。
「言い掛かりばかり言ってな」
「政策言わないよな、もう」
「荏田野とか錬砲とか出してる時点で駄目だろ」
「本当に日増しに劣化してるな」
「ネットで科刑のことも盛智のことも佐倉のことも拡散するか」
「あの元次官のこともな」
「もう毎朝の思い通りにはさせないぞ」
 絶対にというのだ。
「それこそな」
「何があってもな」
「自分達の保身の為にこの国を貶めてきた連中だ」
「絶対に許すか」
「ここでその賭けた社運潰してやる」
「それで運命決めてやる」
 こう話してだった、そのうえで。
 ネットでは毎朝が出した問題について徹底的に検証され拡散され彼等の言い掛かりや嘘、捏造が知れ渡った。その結果。
 新聞、雑誌、テレビとあらゆる媒体で喧伝し国会で野党が騒いでもだった。結局政権は倒れず支持率が一時低下しただけだった。そして。
 社運を賭けた問題提起が失敗に終わってだ、毎朝そして野党はどうなったかというと。
「発行部数の低下が止まらない」
「新聞も雑誌もだ」
「テレビの視聴率も落ちる一方だ」
「スポンサーはどんどん離れている」
「野党の支持率も落ちる一方だ」
「もう誰も我々の言うことを聞かないぞ」
「取材も断られる様になっている」
 肝心のそれもというのだ。
「もう我々は終わるのか」
「問題を出しても嘘吐き呼ばわりばかりだ」
「ネットではいつも叩かれている」
「我々はどうすればいいのだ」
「どうすれば勢力を回復出来るのだ」
 彼等はわからなくなっていた、そして。 
 社内でどうすればいいのか話し続けた、だがその間にも彼等の勢力は落ちる一方だった。もう歯止めが効かないのは誰の目にも明らかだった。
 そしてそれを見てネット民達は言うのだった。
「そのまま潰れろ」
「終わってしまえ」
「これまでの悪事の報いうけろ」
「倒産しろ、倒産」
「日本からいなくなってしまえ」
 彼等の存在こそが問題とされていた、そしてその止まらなくなった退潮を心から喜ばれるのであった。彼等がいなくなった時こそ問題が終わる時だと確信されながら。


問題提起   完


                2020・1・19
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