第二章
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「当然だよ」
「そうなのね」
「スポーツドリンク沢山買って」
彼は早速私に話してきた。
「雑炊とかシチュー作るから」
「お粥じゃないの」
「お粥よりも栄養あるからね」
雑炊やシチューの方がというのだ。
「そういうの作るから」
「悪いわね」
「悪くないよ、じゃあね」
「これからなのね」
「作るからね」
こう私に話してくれて実際にだった。
彼は私に毎日二リットル分のスポーツドリンクを用意してくれてお野菜や鶏肉をじっくりと煮込んでくれた雑炊やシチューを出してくれた。あったかくて消化がよくて栄養のあるものばかりだった。寝る前にはホットミルクもよく眠れる様に出してくれた。
私はお医者さんから貰ったお薬を貰いながら五日の間仕事から帰ってきたらお部屋には入られなくてもお料理を作ってくれて家事も全部してくれる彼の看護を受けた。それでだった。
五日の間に体調をどんどん回復させた、そして五日目の診察でもう大丈夫だと言われてお部屋に帰ってだった。
彼にこのことを伝えるとにこりと笑って言ってくれた。
「おめでとう、じゃあ今日はじっくり休んでね」
「それでよね」
「明日から頑張ろうね」
「明日は休日ね」
「だからじっくりと休んで」
そしてというのだ。
「夜にはお風呂に入ろうね」
「わかったわ、それじゃあね」
「それで明日は何食べる?」
「お鍋がいいわ」
私は彼ににこりと笑って答えた。
「あったかいから」
「そう、それじゃあね」
「お鍋にしてくれるのね」
「湯豆腐どうかな、好きだよね」
「明日も作ってくれるのね」
「今ゆっくり休んでって言ったね」
「それでなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「ゆっくりしてね、明日も」
「それじゃあ」
「それでね」
「それで?」
「そう、そしてね」
それにというのだ。
「僕やっぱり君が好きだからこうした時は」
「何でもしてくれるの」
「当然のことだよ」
「そこで当然って言ってくれるのが嬉しいわ」
私は彼に微笑んで答えた。
「本当に」
「そうなんだ、結局僕もね」
「あなたも?」
「君のことが好きだから。自然とね」
それこそというのだ。
「動くよ。好きだから自然と動くなら」
「何かしら」
「愛の奴隷かな、けれど奴隷でもいいよ」
「そう言うなら私もそうしたいわ」
「じゃあ僕がインフルエンザか何かになった時に頼めるかな」
「ええ、宜しくね」
私は彼に応えた、そしてだった。
私は実際に次の年彼がインフルエンザになった時同じ様にした、色々至らない部分もあったと思うけれど彼は満面の笑顔で有り難うと言ってくれた。
お互いにそうしていると私達の距離は余計に縮まってだった、そうして結婚にまで至った。そして子
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