第六十六話 二人の先輩ロックマン
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な、何で姿を消してたんだ?」
「…これ以上エール達と一緒にいたら名残惜しくなるからな……会いたい奴には会ったし、話したいことも話しておいた。最後のレポートに関してもエールがプレリーに話してくれるだろ」
「…別に一緒にいてもいいんじゃない?」
「別行動をしている方が色々と動きやすいからな。プレリーの…あいつの所に帰るのは全てが片付いてからだ。アッシュ、グレイ。俺は俺なりにアルバートの居場所を探ってみる。お前達は他の場所を頼んだぞ」
ダッシュでこの場を去るヴァン。
取り敢えず頼りになる先輩が味方でいてくれるという事実はアッシュとグレイにどこか安心を与えた。
「あー、そうだ。モデルZXのデータをコピーしたからモデルZXに変身出来るようになったぞ。特殊な移動能力や属性は持たないけどエネルギーの燃費や攻撃力、セイバーとバスターのおかげで攻撃の範囲が広いからどの状況でも問題なく戦えるぞ。セイバーのチャージ攻撃はチャージセイバー、バスターのチャージ攻撃はチャージバスターだ。能力差はほとんどないけど、使える技が違うな、アッシュは滞空技のライジングファング、高い所にいる敵に有効だ。正面に衝撃波を飛ばすから前にいる敵の足止めも出来るぞ。グレイは対地技のエナジーフィシャー、自分の真下にいる敵に攻撃出来る技なんだ。威力が低いけど周囲に瓦礫を吹き飛ばすから囲まれた時にも使えるかもな」
ようするに他のロックマンよりバランスが良く、状況を選ばずに戦えるオールラウンダーと言うことなのだろう。
使い勝手の良い変身が出来るようになったことは素直にありがたいと思う。
実質敗北のようなものだが、エールがヴァンに注意が向いたことで戦意喪失したと見なされたのが助かった。
早速、アッシュとグレイはモデルZXに変身すると、ZXセイバーを数回振ってZXバスターの試射をする。
「うーん、かなり使い勝手が良さそうね。おまけにこの髪みたいなコードって本当に髪のようだわ。結構お洒落なロックマンなのね」
試しに触れると本当に髪の毛のように感じるくらい上手く再現されている。
「アッシュ、このカードキーを使って早速行ける所に行こう」
「まあ、待ちなさい。急いでは事を仕損じるわ…まずは腹ごしらえよ」
良く良く考えれば最近はまともな休息を取っていない。
食事だってほとんど携帯食で済ませているし、たまには温かい物が食べたい。
「……そうだね」
グレイも同意見なのか、アッシュに何も言わずに頷いた。
「さーて、今日は何を食べようかしら」
今まで頑張ったのだから今日くらいは贅沢してもいいだろう。
今日のハンターキャンプの食堂のメニューは確か…。
オムライス。
カレーライス。
パスタ系。
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