第六十六話 二人の先輩ロックマン
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として、君達に一つアドバイス…君達の運命は君達だけが決められる。正体が何者でも関係ない、君達の力は、君達だけの未来を掴む力なんだよ」
「僕の運命…僕だけの未来…」
「ヴァンにも言えるけど、よくそんな台詞を真顔で言えるわよねぇ…でもそうね…ありがと」
「あ、そうだ。君達にこれをあげるわ」
エールが渡したのは緑色のカードキー。
「「これは?」」
「そのキーで行けるエリアにフォルスロイドの反応があるわ。後でアタシが調べようと思ってたんだけど、君達が持っていた方が良さそうね。アタシ達は仲間のところに戻るわ、奪われたライブメタル…モデルH達を追わなきゃ、お互い、同じ敵を追っているなら、またどこかで会うかもね…さあ、ヴァン。アタシと一緒にガーディアンベースに……あれ?」
ヴァンをガーディアンベースへと連れていこうとしたのだが、幼なじみであるためにエールの考えなど気付いており、ヴァンはこの場から去っていた。
「ヴァンならお前が語ってる間に外に出ちまったぞ」
「何ですって!?またあいつは勝手に〜っ!今度こそ逃がさないんだから!!」
モデルAの言葉に今までの大人びた表情は失せ、エールは顔を真っ赤にして飛び出していった。
唖然となる二人だったが、トーマスから通信が来た。
『ミッションご苦労だった。回収出来なかったのは残念だが…モデルVの一つが破壊された事で、アルバートの計画にも狂いが出ているはずだ。何とか、このチャンスに奴を追い詰めたいのだが、残念ながら手掛かりはない。新しいキーを使ってまだ行っていないエリアへ行けば何か分かるかもしれん。頼む、アッシュ君、グレイ君。後は君達だけが頼りなのだ』
トーマスからの通信が切れ、このままここにいても何なので、採石場を後にするのであった。
そして採石場を後にしたアッシュとグレイはヴァンがどこに消えたのかと、周囲を見渡したがどこにもいないことに疑問符を浮かべた。
「ヴァン、どこにいったんだろう?」
「エール、凄い形相だったからねぇ。きっとどこかで隠れてやり過ごしてんじゃない?」
「化け物みたいに強いけど幼なじみって奴には弱いんだな。ある意味最強のロックマンってエールじゃないのか?」
モデルAの言葉に思わずアッシュとグレイは吹き出した。
「言えてる〜っ!」
「確かに…」
「楽しそうだな」
「「「え?」」」
背後からの冷たい声に全員の表情は強張るが、次の瞬間に頭に衝撃が走り、目の前が一瞬真っ白になった。
「「〜〜〜っ」」
「ア、アッシュのパンチより強烈だぜ…」
頭を抱えて蹲るアッシュとグレイ、そしてフラフラしているモデルA。
「少し姿を消していただけで良くそこまで言えるな」
「……
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