第六十六話 二人の先輩ロックマン
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耐えきれずに落下してしまう。
「しまった…!モデルVが」
「戦いの衝撃に耐えきれなかったか」
モデルXとモデルZの言葉にエールとヴァンは表情を顰めたが、アッシュとグレイはモデルAを問い詰めていた。
「教えて!モデルA!あんた一体何を知っているの!?」
「モデルA!僕は一体誰なんだ!」
「ごめんよ…今は…まだ言えない…」
「「モデルA!」」
モデルAは答えようとはせず、アッシュとグレイは更にモデルAに詰め寄りそうになったが、エールとヴァンに止められた。
「止めなさい!ライブメタルが可哀想よ。今はそれどころじゃないでしょ?こうしてる間も、モデルVはイレギュラーを増やしているわ。また近付くのが大変になる」
「モデルAにも話したくない理由があるんだろ、無理やり聞き出すような真似は止めるんだ。相棒の意志を無視するようならお前達もモデルH達を利用しているヘリオス達と何も変わらないぞ。今、俺達がやらないといけないことは何だ?」
「…………」
「マスター・トーマスに言われたようにモデルVをアルバートの手に渡らないように回収すること…」
エールとヴァンの言葉にグレイは沈黙し、アッシュは自分達がここに来た理由を呟く。
「ここから先は俺とエールで行く。お前達はここで頭を冷やしていろ…エール、手を貸してくれ」
「勿論、アタシに遠慮なんかしないでよ」
「ありがとな…アッシュ…グレイ…お前達の正体っていうのは、相棒の意志さえ無視してまで知らないといけないことなのか?お前達はお前達だ。わけの分からない“過去”や予想のつかない“未来”よりも、今必要なのは“現在(いま)”じゃないのか?」
アッシュとグレイを残してヴァンとエールはモデルVの元へ向かっていった。
「それにしても…昔と変わらないなエール」
「む、どういう意味よ?アタシだって髪を伸ばしたり背が伸びたり大人になったんだからね!」
「ああ、大人になったよ。昔のお前ならきっとアッシュとグレイをきつく怒鳴っていただろうしな」
四年前のエールならば、先程のような対応ではなく、感情的になって怒鳴っていただろう。
あのような大人の叱り方が出来るようになったことに時の経過を感じた。
「……あんたが旅に出てから、運び屋にも新しい後輩が来たのよ…アタシ達のような子もね…そういう子と接するには感情的になるのは駄目なのよ。」
「ああ、分かってる。俺が言いたいのは…昔と変わらず優しいままでいてくれたってことだよ。大人になって優しさに磨きがかかったって言うか」
「ふふ、ヴァンは落ち着いた大人の男性って感じになったわね。でも根っこの方は変わってないのは分かるわ」
「そうか?とにかくモデルVを破壊してアッシュ達
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