第五章
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「私達もお店に出したのよ」
「美味しい、売れるって思って」
「そうよ、売り出してすぐに人気メニューになって」
それでというのだ。
「お店の売り上げも上がったわ」
「そうなのね」
「老舗でも本当に努力を怠ったら」
亜希はこのことは真剣な顔で語った。
「すぐに傾くから」
「それはそうね」
「調理で手を抜いても接客が駄目でもで」
「新しいメニューもね」
「いつも考えていけると思ったら売り出す」
「そうしてこそよね」
「お店は続けていけるから」
だからだというのだ。
「あんたのお店にも行ったのよ」
「正直何でうちにって思ったけれど」
「このメニューが出たでしょ」
「ええ、確かにね」
「そう思うとね」
まさにというのだ。
「お姉ちゃんの考えも当たってたでしょ」
「ええ、確かにね」
「うちはきし麺もやってるし」
「きし麺にも合いそうね」
「フェットチーネの感じでね」
このパスタの要領でというのだ。
「いけると思うから」
「いいっていうのね」
「そう思うわ。それじゃあ食べてね」
「そうさせてもらうわ、というかね」
美空はカルボナーラうどんを食べつつ亜希に言った。
「私もこれはね」
「あんたも?」
「頑張らないとね、和食のお店にも行って」
亜希がそうした様にというのだ。
「頑張ってね」
「新しいメニューを生み出すことをなのね」
「やっていくわ」
「頑張ってね、私も頑張っていくから」
「そうしていくわ」
こう言いつつカルボナーラうどんを食べた、それは実に美味かった。
そして美空も夫と共にこれまで勉強で他のイタリアンレストランやフレンチレストラン、スペイン料理のバルに行っていたが。
和食や中華料理店にも行く様にした、そしてだった。
たらこスパや山葵風味の山菜スパもはじめてみた、すると店の人気メニューになった。それで姉にこのことを携帯で話すと姉にそれ見たことかと返された。努力して工夫していってこそ店はやっていけると。
工夫しないと老舗も 完
2020・6・29
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