暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルな世界で、それでも生きる罪《アマゾン》を背負う
俺の義妹/わたしのおにいちゃん
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た」 バタンッ
「お兄ちゃん!?...お兄ちゃん!!お兄ちゃん!!おきてよぉ!!」
「ね、ねぇ君!!...酷い怪我...早く救急車を...!!」
そんな声が聞こえる中、意識を手放した。───────
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そう、だった...確かあの時、誘拐犯に撃たれて...
なのはが無事で本当に良かった。幸か不幸か、このアマゾンの体は治りが早く、どれだけの大怪我でも大抵はどうにかなる。もしいまベッドにいるのがなのはだったら、、、考えるだけでもゾッとする。
とりあえず、このままにするわけも行かず目の前の
義妹
(
おねむり
)
を起こすことにした。
「ほら、起きてなのは。風邪ひくぞ」
「んにゃあ...」
相当おつかれなのか、目を擦り眠たそうに顔を起こしたなのはは、俺の顔をみた瞬間数秒間フリーズし
「お、おい。どうしたなの...!?」
胸に飛び込み、抱きついてきた。
「よかった...良がっだよぉ。お兄ちゃんがいぎでだ...もししんじゃったらどうじようっで...」
「わあああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゴメンなさいッ、ゴメンなざあ゛い゛ーーーッ」
思いっきり泣いていた。これ以上無いくらい。俺の身を案じて、泣いてくれていた。その事実にたまらなく胸を抉られ、そしてたまらなく温かくなった。
「俺方こそゴメンな...心配かけて...怖い思いさせて...」
この後なのはの泣き声を聞きつけた廊下で待機してた高町家全員が、扉を勢いよく開けかけつける。美由希さんは俺の無事になのはと一緒に泣き。恭弥さんは不器用ながらも安堵し、士郎さんは俺となのはを強く抱きしめた。
俺はこの温かな家族を見て誓った。二度と壊させはしないと。未だなお消えない罪があるのなら、その全てを背負ってでも居場所を守ると。
その日を境に、千翼の食人衝動が、高町家の人間に向くことはなくなった。
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