暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルな世界で、それでも生きる罪《アマゾン》を背負う
俺の義妹/わたしのおにいちゃん
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口ではああだけど、誰かにそばにいて欲しかったんだなって。それで苦しそうに、寂しそうに眠ってるお兄ちゃんになにかしてあげられないかなって考えて、また、あの時みたいにチヒロお兄ちゃんに抱きついて、そして一緒のお布団で寝てみたの。そしたら、あんなにつらそうだったお兄ちゃんの顔が、辛くなくなって行ったっんだ。
だから決めたの。たとえどんなにお兄ちゃんにさけられても、なのはがそばに居るって。お兄ちゃんはもう寂しくなんかないよって言いたいから。私も傷ついちゃうだろうけど、なのはよりもお兄ちゃんのほうが傷だらけだから。
今日もまた、お兄ちゃんと(だまって)一緒に眠ってたら、お兄ちゃんにめいわくってはっきり言われちゃった。最近は口だけだったし少しはうちとけたんじゃないかって思ってたのと、あそこまではっきり言われたのは初めてだったから、凄く落ち込んじゃった。
「そういえばなのは、千翼君は?」
「チヒロお兄ちゃんはあとから来るって」
そんなこと考えてたら美由希お姉ちゃんがチヒロお兄ちゃんについて聞いてきた...そういえば、たまにお兄ちゃん、なのはのこと先に行かせるけど、何してるのかな??
そうこうしてるうちにチヒロお兄ちゃんが降りてきた。
「あ、やっと来た...それで?そろそろ普通のご飯を食べれたりは...」
「......すみません。桃子さん」
「いいのよ!!謝らなくて、家族なんだから...それと」
「みゅぐっ...」
「そろそろ、桃子さんじゃなくて、お母さんって呼んでくれるととっても嬉しいかなぁ〜」
そう、おかあさんはチヒロお兄ちゃんの頬をつまんでいったの。
「......拾ってくれた事には感謝してます。けど、まだ...貴方をおかあさんとは......呼べそうにないです」
「...そっか、じゃあ私も頑張らないとね!!とりあえず、いつもの持ってくるわね」
そう言って重くなりかけた雰囲気を戻して、おかあさんは、チヒロお兄ちゃんのご飯を下げて、代わりにゼリーの飲み物を持ってきた。いちど、おとうさんになんでチヒロお兄ちゃんだけゼリーなの?って聞いたら、
『ああ、千翼君は拒食症。つまりご飯を食べられない病気でね。ああいった噛まないでいいものしか口に出来ないんだ』
って言ってた。なのはにはまだよく分かんないけど、こんなに美味しいご飯を食べられないのは可哀想だな。
「そう言えば千翼君ってさぁ、前々から思ってたんだけど...」
美由希お姉ちゃんはそう言ってチヒロお兄ちゃんの腕に付いている腕輪をフォークで指した。
「それ、家にきた時から肌身離さずずっと着けてるけど、アクセサリーなの?」
そうお姉ちゃんが聞くと、チヒロお兄ちゃんは少し顔を伏せ、ことばを詰まらせた。何を言おうか迷ってるみ
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