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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
院長と探偵と蒸気機関式要塞戦艦『スチームオブ三笠姫路城』
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見て、もう一口紅茶を飲もうとしたその時だ

「!?」

予想外の事が起きた。
紅茶を吹き戻しそうになり、彼は何度もその光景にまばたきする。

「な…なんだあれは!?」
「あんなの聞いてないぞ!?」

お供の隊員達も目の前の事態に困惑している。
無理もない。
なぜならば

「あれはなんだ…城か!?」
「戦艦の上に…城が乗っかってる…?」

この三笠は、おおよそ信じられない変貌を遂げたからだ。

?

『院長先生!バベッジ先生!お願いします!!』
「いつでもOKだ!」
『了解した、宝具展開準備…!』

三笠の最深部にある動力室。
そこにいる院長先生とバベッジ先生に端末で宝具の発動をお願いする。

『それではいかせてもらおう…見果てぬ夢をここに…!!』

バベッジ先生の宝具の詠唱が始まり、動力室は彼から噴出した蒸気で満たされていく。

「いくぞバベッジ先生!奴等に蒸気機関(スチームパンク)の素晴らしさ…見せつけてやろう!!」
『今ならば…現在のテクノロジーすら越えて見せよう!!我が空想…我が理想…我が夢想!!』

室内の温度がこれでもかと高まり、視界もすぐ前が見えなくなるほど蒸気で満たされる。
その中で光る院長先生の令呪。バベッジ先生の赤いモノアイ。

そして発動される宝具の名は…

絢爛なりし灰燼世界(ディメンジョン・オブ・スチーム)!!』

彼が夢見た蒸気機関の世界。
それを固有結界として発動する宝具
そしてそれと掛け合わせるのは

「さぁやってやれ。守ることなら誰にも負けないお前の出番だぜ!!」

艦橋の上にいるのは一騎のサーヴァント。
そう、おっきーだ。

「姫路城中、四方を護りし清浄結界…」

天辺でおっきーが舞い、完全なる蒸気機関と化した三笠が、呼応するかのように光り輝く。

「こちら幽世醒める高津鳥、八天堂様の仕業なり。」

艦橋が姿を変えていく。
頑丈なモノへと、かつて彼女が潜んでいた城へと


「すなわち白鷺城の百鬼八天堂様、ここに罷り通ります!!」

これぞおっきーの宝具、『白鷺城の百鬼八天堂様(はくろじょうのひゃっきはちてんどうさま)

彼女のいた姫路城を顕現させ、味方にバフを盛るサポート系の宝具だが、今回ばかりは艦橋を姫路城に変えさせてもらった。

見た目が変わっただけじゃない。
想像以上の防御力。そしてバベッジ先生の固有結界も合わさってこの戦艦は鉄壁の要塞と化した。
最早この艦は、三笠ではない。
名付けるとするならば

「蒸気機関式要塞戦艦『スチームオブ三笠姫路城』!!
チェイテピラミッド姫路城よりインパクトは薄いが防御力はおっきーだけに折り紙付きだぜ!
さぁ葛城財団(クソ野郎共)
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