第六十五話 モデルVの回収
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場所は採石場に戻り、アッシュとグレイはイレギュラーの残骸を道標にしながら奥へと進み、シャッターを抉じ開けると、そこにはモデルVと、近くに青い制服を着た女性が佇んでいた。
「誰!?」
アッシュとグレイは万が一のことを考えて一度変身を解いてレーザーショットとバスターショットを構える。
そしてアッシュが問い詰めると、女性はゆっくりと振り返った。
「…こんなところに女の子に男の子…?一体どうやってここまで…」
振り返った女性は四年の経過で成長したエールであった。
そして彼女の所有しているライブメタル…モデルXとモデルZが飛び出した。
「エール…気をつけて、彼女達からライブメタルの気配がする」
「…感じた事のない気配…何者だ…?」
「ライブメタルを二つも!こいつもロックマンか!」
本来なら一つしか所有していないライブメタルを二つも持つ今までにない存在にモデルAが驚く。
「…くっ!モデルVから離れろ!」
自分達のミッションの目的を思い出したグレイがエールを牽制しようとする。
「どうやら先客みたいね、悪いんだけどそのモデルV、譲ってくれない?」
アッシュは一応対話での解決を試みるが、エールの表情は少し険しくなる。
「君達もこれに用があるみたいね。モデルVをどうするつもり?」
「これは僕らが回収する!お前らなんかには渡さない!」
「言い方を変えようかしら?アタシ達の邪魔をするなら力ずくでも退いてもらうわ」
それを聞いたエールは溜め息を吐いた後、再び二人を鋭く見据えた。
「…やっぱりか、じゃあ…仕方ないわね。モデルX!モデルZ!」
モデルXとモデルZがエールの元に向かい、二つのライブメタルを掴んだ。
「…行くよ!ダブルロックオン!」
「「適合者確認、R.O.C.K.システム起動開始」」
「一人で二つのライブメタルを!」
複数のライブメタルを同時に使うエールに驚くグレイ。
「悪いけどアタシも、モデルVを渡す気は無いの。君達がロックマンなら尚更…ね!」
光が収まった時には赤いアーマーと金髪を模したコードを靡かせたロックマン・モデルZXへと変身したエールの姿があった。
そしてZXセイバーをZXバスターに変形させるとそれを構えた。
「この姿は…!」
「ロックマン・モデルOに似てる…!」
モデルZXとなったエールの姿は二人にとって頼りになる先輩ロックマンであるロックマン・モデルOの姿のヴァンに似ていた。
そしてそれを聞いたエールは目を細める。
「モデルO…君達、あいつを知ってるのね。あいつはどこにいるの?答えてもらえるかしら?」
エールから放たれる凄まじい怒気にアッシュとグレイは顔を強張らせ
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