第六章
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「いいわね」
「もうなのね」
「そう、無理はしないで」
それでというのだ。
「働くことよ」
「それが大事に」
「わかったら暫くはね」
「お部屋の中でよね」
「そう、出ないで」
インフルエンザであるので部屋に隔離状態にするというのだ。
「そして寝ることよ、食べものはお母さんが作ってくれるから」
「自分で作ったら駄目ね」
「駄目に決まってるでしょ」
尚二人共料理はそれなり程度である。
「それは」
「やっぱりね」
「食べにくいなら雑炊作ってもらうから」
お粥より栄養があるからである。
「いいわね、本当にね」
「暫く絶対に安静で」
「これからはよ」
「働くことは無理しないことね」
「幾ら自分に合ったお仕事で楽しく働けても」
それでもというのだ。
「いいわね」
「無理はしないことね」
「そうよ、さもないとまたこうなるわよ」
「わかったわ」
流石の麻衣も頷いた、そうしてだった。
麻衣は暫くインフルエンザで絶対安静となった、店の方は何時か絶対にこうなると思っていたとオーナーが言ってだった。
有給を出してくれた、それで麻衣は暫く安静となり。
復帰すると以前の様に無茶をすることはなくなった、優子はその麻衣に言った。
「いいわね、働くことはよくても」
「限度があるのね」
「そう、じゃあね」
「ええ、正直インフルエンザ辛かったし」
「もう二度とね」
「そうならない様にするわ」
「ええ、じゃあいいわね」
姉は妹に強い声で言った、そうしてだった。
麻衣は普通に働く様になってそのうえでお金を貯めてそのうえで自分の店と家を持つ様になった。姉もそうだったが幸せな家庭を持つことも出来て満足する人生を送れた。
楽しく働けど 完
2020・6・28
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