暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第38話:手品で出来るコト
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どを理解しようとしているが、心が声を大にしてしまい体を勝手に動かしてしまった。
 響を突き飛ばしたのもこれだろう。

 となれば、希望は十分にある。

「とにかく、奏は後で響ちゃんを少しでもいいから元気付けといてくれ。俺は未来ちゃんの方に行くから」
「響の事は構わないけど、行くってどうするんだよ?」
「今回の一件、俺らにも責任の一端はあるだろ? なら、2人が仲直りできるように一肌も二肌も脱がないとな」
「出来んの? 話聞く限り拗れた感じだけど?」
「な〜に、何とかなる何とかなる。俺を誰だと思ってる? 奇跡の手品師の息子だぞ。手品ってのは人を驚かすだけじゃないって事を見せてやるよ」

 そう言って自らの胸を軽く叩く颯人を見て、奏は先程まで感じていた不安が薄れていくのを感じた。

 颯人は普段ふざけて人に悪戯したりする困った奴だが、その結果が齎すものは結局のところ笑顔であった。その場ではムカついたとしても、後になれば笑い話で済む程度に抑えられていたし抑えられるように彼自身考えていた。

 彼はその技能を、誰かを笑顔にする事に注いでいたのだ。
 その彼が何とかなると言うのなら、きっと大丈夫だろう。

 奏はそんな確信を抱き、響を少しでも元気付ける為にどうするべきか頭を働かせるのだった。
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