暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第38話:手品で出来るコト
[1/5]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
自然公園での戦闘の後、フィーネを追って飛び立った透とクリスの2人は拠点である洋館に戻ってきていた。
クリスは表情を憤怒に染めていた。それも当然だ。あまりにも一方的に役立たず宣言され、しかも間違いでなければ響諸共ノイズの攻撃を受けていたかもしれないのである。
幸いな事にその攻撃は翼によって防がれたので未遂に終わったが、あの瞬間フィーネがクリスを切り捨てたのは明らかだった。
疑っていなかったとは言わない。最近の透への仕打ち等もあって、クリスはフィーネに対し少なくない不信感を抱いていた。
しかし、それと同時に信じてもいたのだ。矛盾しているかもしれないが、世界から争いを無くすと言う言葉、そして自分と透に居場所をくれたフィーネの事を心のどこかでは確かに信じていたのだ。
にも拘らずこの裏切りである。クリスの感じた怒りは想像するに難くない。
「フィーネッ!!」
蹴破る勢いで洋館の扉を開けたクリスの先には、酷く冷めた目で自分達を見つめてくるフィーネの姿があった。彼女のまるでゴミを見るような目に、クリスの怒りは更に燃え上がる。
その横では、透が頻りに周囲を警戒していた。
「……扉を開ける時はノックをしなさいと、教えなかったかしら?」
「そんな事どうだっていい!? それよりも、あれは一体どういう事だ!?」
「あれ、とは?」
「失望したとか、用はないとか……あれはどういう意味だって聞いてんだ!?」
クリスが怒り心頭と言った様子で訊ねると、フィーネはわざとらしく大きな溜め息を吐いた。それが更にクリスの神経を逆撫でする。
「そのままの意味よ。もうあなた達に価値は無いの」
「価値は無い、だと?」
「えぇそうよ。世界から争いを無くしたいとか言ってたけど、あなたのやり方じゃ争いを無くす事なんて出来やしないわ。せいぜい一つ潰せば、新しく二つ三つ生み出すくらいかしら」
フィーネの言葉に、クリスは俯いて震える拳を握り締めた。
「…………透の言う通りかよ、くそ」
実は以前、戦う目的を透に話した時に言われたのだ。力で争いは無くならない。争いは争いを呼ぶだけだと。
それでも力を持つ者に対しての怒りを捨てきる事は出来ずフィーネに協力していたクリスだが、その心の中には戦いに対する疑念が燻っていた。
それ故にか、フィーネに戦う理由を否定されても驚くほど冷静でいられた。クリスが怒りを抱く理由はただ一つ、フィーネに響共々攻撃された事だけである。
「ん? 何か言った?」
「何でもねえよ。でも、あたしをあの……融合症例共々攻撃しようとしたのは確かだ。その事に対する落とし前は付けさせてもらうぞ!」
クリスは本気でフィーネを一発殴るつもりで、右の拳を胸の前に掲げる。
その様子にフィーネは
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ