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ヘタリア大帝国
TURN41 雨と盾その七
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「ここは」
「そしてな」
 イギリスは自国の将兵達にさらに言う。
「ダメージを受けた艦はな」
「はい、インドカレーにまでですか」
「撤退ですか」
「酸素魚雷の威力、舐めるじゃねえぞ」
 イギリスは覚悟をしている顔で彼等に告げる。
「生き残った奴は無理するな。いいな」
「わかりました。それでは」
「祖国殿のお言葉通りにさせてもらいます」
「それからだ。反撃だ」
 酸素魚雷を受けてもだ。それでも諦めないというのだ。
「いいな。やるぞ」
「はい、わかっています」
「エイリス軍の戦いを見せてやりましょう」
 エイリス軍の将兵もイギリスと同じだった。その目は死んでいなかった。 
 そのうえで太平洋軍の矢をかわす。そしてだった。
 ダメージを受けた面々は戦場を離脱していく。そのうえでだった。

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