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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
いかにしてあたしは、どう生きるか。
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「あっ」
それから数日後…。
香子のお陰で周囲にモンスターは寄り付かなくなり、よって防衛していた男達は建築の仕事に手が回るようになった。
さらに、
「外での探索の際はこれを肌身離さず持ち歩いてください。」
集落の男達も外へ探索をするようになり、香子は壁に張り付けたお札と同等の効果を持つ、魔除けのお守りを配布。
集落は日に日に大きくなり、先週とは比べ物にならないほどの成長を遂げた。
さらにいいことはそれだけじゃない。
「ってことは…ここに住むってことでいいんですか!?」
「いいだろう、住んでやる。それに怪我人もいくらかいる。患者は一列に並べ、すぐにだ。」
新たなサーヴァントとしてアスクレピオスが加わったのだ。
拠点防衛には向かないにしろ、医療施設の充実、そしてサーヴァントが増えるということ自体それだけでいいものなのだ。
いつ襲われるかわからない集落だったここ。
もろい壁もいつしか分厚いものとなり、さらには魔除けの効果もあってモンスターはほとんど寄り付かなくなった。
集落内部は建築作業が進み、家々もどんどん建てられていく。
資源の確保、安全な住まい、
最初はただ住めればいいだけで、明日をも知れぬ生活だったのだが今では大分余裕もできた。
そんなこんなで、一ヶ月が過ぎた頃だ。
「ここも…あたし達が来たときとはだいぶ変わったね。」
「そうですね。」
あたしと香子はこの集落…いや、この町の景色を見渡す。
ついこの前まではいつ来るか分からないモンスターの襲撃に怯えていた子供達だが、今では外に出て元気にサッカーをしてる。
大人達も暮らしやすくするため建設作業に勤しみ、協力しあう、笑顔の絶えない町となった。
成り行きでここにいたが、もうあたし達はこの町の立派な住人だ。
「ここに住んじゃおうかな。」
「それも良いと思います。ここならおそらく、危険な目にはまず遭わないかと。」
この前みたいにグールに襲われるのはもうごめんだ。
確かにここなら、命の危機に晒されることもないだろう。
「おねーちゃーん、ボールけってー!」
「あ、」
ベンチに腰かけているあたしの足にサッカーボールがこつんと当たる。
遠くには手を振る子供。きっと間違って明後日の方向に蹴ってしまったのだろう。
「しょうがないな…よっ!」
立ち上がり、軽く蹴ってやる。
帰ってきたボールをキャッチすると子供達は「ありがとー!」と言いサッカーを再開した。
「いいコントロールじゃん。みなもっち。」
すると後ろから声をかけられる。
振り向けばそこにはこの町のリーダーである田所先輩がいた。
ちなみにみなもっちはあたしのニックネームだ。
ここに住んでる内に勝手に名付けられた。
「こ
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