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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
いかにしてあたしは、どう生きるか。
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んでなに?かおるっち。」
「か、かお…!?」
会って早々変なニックネームを付けられ動揺を隠せない香子。
かおるっちね、よくライバル扱いされるあの子に付けられたやつだよね。
「と、ともかく…!この集落にはあなたがたのサーヴァント以外いるのか聞きたく…!」
「あー、いないよ?」
「やはり…そうですか。」
森長可、そしてヘシアン・ロボ
どれも強力なサーヴァントだし戦闘面においてはなんの問題もないだろう。
ただ、戦闘ではだ。
「集落を囲う壁、何度か修復した後がありました。」
「おっぱいで壊したやつ?」
「そうではなく!!」
胸が引っ掛かって一部を外しただけなのにいつの間にか壁をおっぱいで壊したことになってる。
「あの壁、やはり何度か魔物や物の怪の被害を受けているものと見ました。」
「うーん、そうなんだよねぇ…。」
頭をかく田所先輩。
「私もこんちゃんも警備とか人命救助とかででかけると、どうにも手薄になっちゃってさ、」
「男性の方々がなんとか守ってくれていますが、怪我も絶えないみたいで…。」
「なるほど…。 」
戦闘ならなんの問題もないが拠点を守るためのサーヴァントがいない。
こうしている内はロボが見張ってくれてはいるが、やはり24時間見張り続けてくれるのは無理だろう。
この世界は強ければなんとかなるゲームの世界じゃない。
れっきとした現実なのだから。
「サーヴァントも探してるんだけど中々見つかんなくってさ。」
「…では。」
そういい、香子がゆっくりと立ち上がる。
「田所様、先程困ったときはお互い様、お世話になればどこかでそれを返せばいいと申しましたね?」
「ああ、言ったね。」
「では、先のご恩…今ここで返しましょう。」
小物入れから取り出したのは数十枚のお札。
それを投げあげると、お札はどこかへと飛んでいく。
「え!?なにそれ!?陰陽師みたい!!」
田所先輩はテンションが上がり、さらにお札の行く末を知るべく外へ出ていく。
「香子…さっきのは?」
「物の怪を寄せ付けぬまじないの札です。この集落の壁一帯に貼り付けました。」
「へぇ…。」
香子が使ったのはモンスターをこの集落に近づけさせないお札。
陰陽術はそんなに使えないとは言っていたが、彼女のやっていることは田所先輩のいった通りまさに陰陽師だ。
「一月はもちます。どうかその間に強固な壁をお作りになるか、それとも拠点防衛に特化したサーヴァントを見つけるのも自由です。」
そういって香子は近野さんに予備の分のお札を渡す。
「これって…」
「お世話になった分を返します。それとお詫びも兼ねてです。」
「お詫びって、あなた達は別に何も悪いこと…」
「その…壁を…。」
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