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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
いかにしてあたしは、どう生きるか。
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最初に言おう。

「香子!!無事!? 」
「なんとか…!!」

今あたし達はピンチである。
住宅街だったところに入り、生存者を探していたのだがやはりもいうかなんというか一人もいなかった。
ただ、人間はいた。

「このっ!近寄んなっ!」

死んでいるけれど。
グール、とでも言うのだろうか。
死んでいながら生きており、彼らはあたしを仲間入りさせようとじわじわと集団で近付いてくる。
噛まれれば、そこで終わり。
あたしは香子に援護してもらいながらグール達を蹴飛ばし、この住宅街を抜けることを最優先に考えた。

しかし助かった。

「一気に片付けましょう…!」

魔性特効のある香子にとって、このグールは非常に相性がいい。
ゲームで散々お世話になった魔性特効。
大奥でも大活躍してもらった。
その効果を付与し、描かれた梵字がグール達を撃ち抜いていく。
だけど、いかんせん数が多すぎる。

「…このままじゃ埒があかない…!」
「道を開けたとしても…また塞がれてしまいます!」

一体一体倒しているだけではジリ貧だ。
ここは一気に殲滅できるような必殺技みたいなものがあればいいのに…。
いや、ある!

「香子!宝具を!」

宝具を使えば今ここにいるやつ全員は倒せなくとも、逃げ切れるだけの道を開かせることは可能なはず…。
そう、思ったのだが…

「…!」

ドクンと、心臓が強く脈打つ。

「なに…これ?」

また、ちくりとした痛みが心に走る。
なんだこれ…あたしはどうなっている?
なに…もったいない…?
全員、自分で殺せ…?

「葵様!」
「…!」

香子の声で我に返る。
だが気付いた時には既に、あたしの目の前には口を開いたおぞましいグールが

やられる…!
そう思ったとき…

「ヒィーーーハァーーーー!!!!!」

耳を裂くような叫び声と共に、そのグールの胸から突然刃が生えた。
違う、こいつは後ろから刺されたんだ。

「哭けェ!『人間無骨』ゥ!!」

チェーンソーのような音がし、その生えた刃は一気に上へと切り上げられる。
腰から上を真っ二つに両断されたグールはどさりと膝を付き、鮮血を撒き散らしながらあたしの前に倒れた。
そして、そのグールを斬ったのは

「おい、大丈夫か。」

サーヴァントだ。
血にまみれた鎧を着込み、くぐもった声であたしに無事かどうか確認する。

「だ、大丈夫…です。」
「よし!ならいいな!だったら残りもまとめてブチ殺してやるぜぇぇーッ!!」

あたしの安否を確認するとそのサーヴァントは嬉々とした声をあげてグール達を殺し回っていく。
あの狂いっぷりは間違いなくバーサーカーだ。
そして先程言った宝具、すなわち得
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