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ドリトル先生の競馬
第九幕その九

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「多いね」
「ラーメンとかカレーライスもそうで」 
 チーチーはこうしたお料理を出しました。
「今食べている焼きそばも」
「結構多いね、だったら」
 ポリネシアも言います。
「結構色々食べられるわね」
「そうしたものを食べて」 
「身軽になって」
 オシツオサレツは二つの頭でお話します。
「そうして競技に挑む」
「そうするのね」
「何ていうか」
 最後に行ったのはトートーでした。
「レース前には食事を切り替えるのは面白いね」
「馬に乗るにも車に乗るにも」
 レースならと言う先生でした。
「身軽でないと駄目なんだ」
「そういうことだね」
「だから普段は普通でも」
「レース前は違うんだ」
「炭水化物に切り替えて」
「そうしてレースに挑むんだ」
「競馬はね、このやり方はね」
 レース前は炭水化物に切り替えるそれはというのです。
「ボクシングでもやる人が出ているよ」
「ボクシングもですね」
 トミーが応えました。
「動きが速いといいからですね」
「そうなんだ、だからだよ」
「ボクサーの人でもですか」
「試合前は食事を切り替える人もいるんだ」
「炭水化物中心にですね」
「そうしてね」
「身軽に動いてですね」
 まさにとです、トミーは言いました。
「このことは」
「勝つんだ、昔は蝶の様に舞い蜂の様に刺すと言ったけれど」
「その通りですね」
「最近は摺り足で動いたりね」
「武道のあれですね」
「サンドバッグじゃなくてウォーターバッグだし」
 バッグも変わったとです、先生はトミーに焼きそばを食べつつお話しました。ソースが利いていてとてもよくご飯に合います。
「ボクシングも変わっていっているよ」
「科学的にですね」
「そう、スポーツは科学だね」
「だからですね」
「そこはね」
 まさにというのです。
「日進月歩だよ」
「そうしたことをわからないとですね」
「スポーツもよくならないよ」
「強くもならないですね」
「そうだよ、サンドバッグも」
 またこちらのお話をするのでした。
「変わったことには理由があるからね」
「それはどうしてかは」
「トミーもわかるね」
「サンドバッグは拳を痛めかねないですね」
「砂も集まるとね」
「それがコンクリートみたいになって」
「硬いからね」
 このことが問題だというのです。
「硬いものを叩き続けているから」
「だから拳も痛めますね」
「けれどウォーターバッグはね」
「水ですから」
「拳を痛めないよ」
 そうなるというのです。
「砂よりずっとね」
「そして人の身体は三分の二位は水分なので」
「その人の身体にどうダメージを与えるか」
「そうして試合に勝つ」
「そう考えてね」
 それでというのです。
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