第六十三話 スクラップ置き場
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はいかず、取り敢えずヴァンがバスターショットを引き抜いて、チャージバスターでとどめを刺したのであった。
「どう!?アタシの歌は?誰にも真似出来ないくらいに見事な歌だったでしょ!」
コンドロックのデータをコピーしながら胸を張るアッシュにヴァンは目を細めた。
「ああ、色んな意味で凄かったよ」
あれは誰にも真似出来はしないだろう…いや、出来ないで欲しい。
「アッシュの奴…とんでもない音痴だったぜ…」
「しっ、あまりでかい声で言うな…気付かれるぞ」
変身を解除してフラフラになりながら浮かんでいるモデルAに注意しながら、アッシュみたいな音痴が増えないことを歌を聞いて気絶しているグレイや拐われた人々を起こしながらヴァンは祈った。
そして、ミハイル達に頼んで人々を安全な場所まで転送してもらうと、三人は奥へと向かっていった。
奥の部屋には浮遊するモデルVと、それを見上げるパンドラの姿があった。
「…聞こえる…捨てられた機械達の…メカニロイド達の…悲しみ…憎しみ…怒りの声…全てが…モデルVの…糧になる…」
「「パンドラ…!」」
「こんな所で何をしてるんだ?」
「ロックマン・モデルO…モデルVに吸収させていただけ…ここに捨てられた機械の…メカニロイド達の負のエネルギーを…メカニロイドにも“心”がある…私達ほどではないにしても…既に…運命は動き始めている…あなた達…イレギュラーロックマン達の…目覚めと共に…」
そして、パンドラはアッシュとグレイを見遣る。
「あなた達には…聞こえないの…?世界の…この星の悲鳴が…」
パンドラの問いにグレイがバスターショットを構えた。
「…聞こえるさ!聞き逃すもんか!悲鳴の中心には必ずお前達がいるはずだからな!」
グレイの言葉にパンドラは少しの沈黙の後に首を横に振った。
「…違う」
「な、何がだ!?」
「この悲鳴は…あなた達と…あの男の…アルバートのためのもの…」
アッシュとグレイに向けて言い放たれたこの言葉に二人は動揺する。
「な…何を言ってるんだ…?」
モデルAもパンドラが何が言いたいのか分からず、困惑してしまう。
「いつか…全てを知る時が来る…そしてきっと…あなた達二人はは全てに絶望する…」
それだけ言うとパンドラは転送の光に包まれて、モデルVと共に姿を消した。
パンドラが姿を消したのと同時にミハイルが通信を繋げてきた。
『フンッ…モデルVごと消えよったか…気味の悪い奴じゃ。ご苦労じゃったな、そのエリアのイレギュラーも静かになりつつあるようじゃ。もう大丈夫じゃろう、ミッションレポートをよろしくな』
そしてコンドロックの力を使って仕掛けを突破してトランスサーバーに乗り込んで、
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