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ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第六十三話 スクラップ置き場
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耳を立てた。

「これギターじゃないの?」

「どれどれ」

シャッターの隙間から覗くと、ハゲ鷹型のフォルスロイドがモデルVの生け贄らしき人々に歌を聞かせていたが、その歌は最初は人々が雑音に苦しんでいたものの、フォルスロイドの能力なのか暴走を始めていた。

「う…うう…!」

「ちょ、グレイ…大丈夫!?」

「少し気持ち悪くなってきたな…」

「ヴァンも!?」

苦しそうにするグレイに不快感に表情を歪めるヴァン。

どうやらあの歌はレプリロイドとヒューマノイドを操る効力があるようだ。

ロックマンの状態だからこそ耐性があるのだろうが、あまり長時間聞いていると良くなさそうなので、グレイを部屋の隅で休ませながら止めることにした。

そしてフォルスロイドがアッシュ達に気付く。

「イレギュラー共を掻き分けて俺様のステージを特等席でかぶり付きか?中々ロックな事しやがるじゃねぇかロックマン共」

「人の故郷で傍迷惑なコンサートごっこは止めるんだな」

「あんたの曲はうるさいわよ下手くそ!歌うのは止めなさい!!」

ヴァンとアッシュが抗議するとフォルスロイドがショックを受けた。

「下手くそだと!?このコンドロック様の歌のどこが下手くそなんだ!?」

「うるさくて喚いてるようにしか聞こえないんだよ」

「ヴァン、あんた歌える?」

「…俺は歌ったことなんてない。カラオケにも一度も行ったことないしな…先輩が仕事人間でケチだったからなー。あまり休暇が取れなかったんだよ。十四年前に遊園地行ってからまともに遊んだ記憶がないな」

「寂しい青春ねー。ケチ臭い先輩なんて同情するわ」

灰色の青春を送っていたヴァンにアッシュは同情すると、懐からある物を取り出す。

「マイク?」

「そう!アタシ専用のマイク…マイマイクよ!」

「マ…マイマイク!?」

「あんたは歌を分かっていないようね!ならアタシの上手い歌を聞かせてあげるわ!」

「頼もしいなアッシュ」

マイクを翳しながらコンドロックに言い切るアッシュにヴァンは頼もしさを覚える。

「任せなさい!上手い歌ってのはこういうものよ!」

ボエ〜♪

「す、凄い音痴だ…!」

「う…ううん…」

「ギャ〜ッ!!耳がぁ〜!!」

凄まじい音痴っぷりを発揮するアッシュにヴァンとグレイは苦しみ、コンドロックの聴覚器が爆発した。

「得点を付けるとしたらマイナス六万点だな…」

「こ…こんなに音痴じゃ、俺様の歌の良さが分かるわけがねぇ…」

アッシュのあまりの音痴な歌によって気絶したコンドロック。

「一応倒しとくか…」

一応人々を拐ってモデルVの生け贄にしようとしていた訳だから生かすわけに
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