第六十二話 先輩の助力
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「アタシ達からも礼を言うわ。ありがとう、助かったわ」
「ここは俺の故郷だからな、止めに来るのは当たり前だろ」
「故郷…この国が?」
「ああ、四年前に俺は仲間と一緒にセルパンと…モデルVの適合者と戦った。それからずっと戦っていたんだよ…さて、最近世界各地でイレギュラーが暴れ回ってるんだけど、君達…何か知ってるのか?」
「それは…」
アッシュはヴァンに話すべきかと悩ませたが、モデルAが口を開いた。
「実はレギオンズ三賢人の一人のアルバートって奴がな…」
「モデルA…!」
バラそうとしているモデルAに慌てるアッシュに、それを見たモデルAは溜め息を吐いた。
「遅かれ早かれバレるぞ、だったらさっさと話して味方になってもらった方がいいんじゃないのか?」
正直自分達だけではきついと感じているモデルAは一緒に戦ってくれる仲間が欲しいと思っていた。
それならヴァンは知らない相手ではないし、実力もあることから一番仲間になってもらいたい。
「………そうね、グレイも良いわよね?」
「うん」
アッシュはヴァンに自分の知ることを、今まで他のロックマンを倒して得たアルバートのレポートの内容。
そしてヴァン達がロックマンになれる理由を。
「…まさか、モデルVを作ったのが三賢人の一人のマスター・アルバートだったなんてな」
「信じてくれるの?」
「信じるさ、君達は嘘を吐くような奴らじゃないだろ?」
「「ヴァン…!」」
「それにもし嘘なら君達を倒せばいいし」
「「ガク…」」
ヴァンの言葉に感動した二人だが、次のヴァンの言葉にガクッと肩を落とした。
「冗談だよ…でも君達はアルバートにとって特別か…俺達の体にアルバートのDNAが組み込まれていたなんて…体を機械に取り替える時か、何か気持ち悪いな…」
自分の体にアルバートのDNAデータ…つまり異物が混入されていることに不快感を覚えるヴァン。
「言われてみれば確かに…」
アッシュはヒューマノイドで、特に女性であるためかヴァンの気持ちが分かる。
レプリロイドは定期的なメンテナンスを受けるからあまり違和感は感じないのだろうが、人間でありヒューマノイドである二人は嫌悪感を抱くのだ。
「………とにかく、俺もアルバートを倒すのに協力する。」
「ありがとうヴァン!戦力一気に増大だわ!」
「次のイレギュラー発生現場に行ってみよう」
ヴァンを仲間に加えたアッシュとグレイは最後のイレギュラー発生現場に向かうのであった…次の目的地で大変なことになるとは知らずに。
そして奥のトランスサーバーに乗り込んでスクラップ置き場に向かうのだが…。
「ここは…」
「ヴァン?」
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