第六十二話 先輩の助力
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
カイゼミーネを瞬殺したヴァンに思わずアッシュとグレイは引いていた。
因みにカイゼミーネのデータはしっかりとコピーしており、二人にカイゼミーネのデータは吸い込まれていく。
「化け物だ…」
「化け物は酷いぞ、助けたのに」
モデルAの引いたような言葉にヴァンは呆れた視線をモデルAに向ける。
「ヴァンみたいな存在をチートって言うのね」
「いつ斬ったのかも分からなかった」
「伊達に四年間もイレギュラーと戦い続けてない。どういう風に動けばより速く動けたりするのか…こういうのは経験しないと分からないだろうな…まだまだお前達、後輩のロックマンに負けるつもりはないぞ」
「勝てる気がしないんだけど…って、それよりもエネルギー炉を止めないと!」
ここに来た目的のもう一つを思い出したアッシュは奥のシャッターを抉じ開けてエネルギー炉のある部屋を見る。
グレイとヴァンもアッシュに続いて部屋の中を見ると、明らかに異常だと言うのは三人にも分かった。
『そこにあるのは、エネルギー炉を制御しているメインコンピュータだな?…いかんな、冷却機能が追いつかず、熱暴走が止まらないようだ。コアモジュールを抜き出して、メインコンピュータを無理やりにでも止めるしかない』
モニターで状況を見ていたトーマスは通信を繋げてメインコンピュータを停止させる方法を伝えると、アッシュとグレイは戸惑う。
「コアモジュールを抜き出すって…あんな大きい物をどうやって…!?」
グレイはコアモジュールを見ながら言う。
何せコアモジュールの重量は凄まじく、ロックマン三人でも持ち上げられるか分からない。
「…なあ、さっきのフォルスロイドに変身出来ないのか?」
「「え?」」
ヴァンの問いに二人は目を見開いたが、質問の意図を理解したモデルAが口を開いた。
「そうか、あの馬鹿でかい武器コンテナをぶら下げていたカイゼミーネならコアモジュールも持ち上げられるかもしれないぞ!」
「よーし、やってみますか!トランスオン!」
カイゼミーネに変身してコアモジュールとドッキングすると、飛翔の要領でコアモジュールを抜き出すと、メインコンピュータが停止した。
「止まったな」
『…どうやら正常にサブシステムへ切り替わったようだな、熱暴走は止められた。後では自動修復システムが働くはずだ。ありがとう、君達のおかげだ。二人を助けてくれたことを感謝しよう、ありがとうモデルOのロックマン…私はレギオンズ三賢人の一人、マスター・トーマスだ。』
「…まさか、連合政府・レギオンズの三賢人に礼を言われる日が来るなんてな」
自分にとって雲の上の存在であったレギオンズ三賢人の一人に礼を言われる日が来るとは人生分からないものである。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ