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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十三話
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癒やす相手にふさわ――「五月蝿い」――ぬ…?」



いまだに叫ぶ相手に、私は言う。
アイツのせいで、アイツのせいで……アイツのせいで……っ!!


「……お前のせいで衛司は…衛司は衛司は衛司は衛司は衛司はぁぁぁっ!!」


高ぶる感情。…私は此処まで感情的になった事はあるだろうか?
いや、ないだろう。
どうしてこうなったの?
私は分からない。
ただ目の前で衛司が…見たくない姿をしているから。
だから、だからだからだからだからだからだからだから―――




「―――コロス」


冷えた声。その声と共に、私の体の周りに無数の様々な色の輪が現れる。
限界突破《オーバーリミッツ》。

私の体が、私の心が、強くなった気がした。



「――斬――」


一言。私はそう言うと跳び、アイツの体を一閃する。


「――ぬぅぐっ!?」


「――斬――」


手にした短刀に血液が見える。
アイツがひるむのが見える。
だけど、私の攻撃は止まらない。


「――斬――斬、斬、斬、斬、斬斬斬斬斬斬斬斬斬っ!!」


斬る、斬る、斬る、斬る、斬り続ける。
止まらない、止められない。
傷だらけになるアイツの姿。
そして私は……



「――終斬――」


倒れ掛けるアイツの腹部を通り過がりに一閃。
後方から倒れる音が聞こえた。
…殺してはいない。
思ってしまったけど、きっと衛司に怒られてしまうから。
だから、だから……


「――…起きてよぉ…衛司……」




私は気絶したままの彼に…そう言葉を出すことしか出来なかった――。




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