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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十三話
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同時に放たれる二人の奥義。いまだに身動きが取れないバルバトス。
決まった。そう、思った瞬間であった…。
「――鬱陶しいんだよ、屑がぁっ!!」
――斧を一振り。そう、ただそれだけで……ネガティブゲイトが発動されていた地面を打ち消し、それと同時に起こされた衝撃波でカイルとしいなの勢いを止めた。
「ぶるあぁあぁぁぁぁっ!!」
「があぁあぁぁっ!?」
「く、うぁあぁぁぁっ!!」
雄叫びと共に奮われる拳。勢いの止められた二人に放たれたそれは見事に直撃し、二人は壁へと叩き付けられたら。
「……っ!カイルっ!しいなっ!!」
「エリーゼ、急いで回復をっ!!」
「は、はい……っ!!」
壁に叩き付けられた二人を見て、メリアが声を上げる。
僕はすぐにエリーゼに回復をお願いする。
「そうはさせんぞ、小娘。貴様ら仲良く…葬ってやろう」
だが、バルバトスはそれを許すこともなくそう言うと斧を両手に持ち切っ先を此方に向ける。
ヤバい…あれはまさか…っ!
「メリア、エリーゼは僕の後ろに下がってっ!ヤバいのが来るっ!!」
「えっ!それじゃ…衛司が……」
「大丈夫、僕の木刀はそう簡単には折れないからっ!!」
僕の言葉に迷うエリーゼだが、一度頷いた後、回復の詠唱を始める。メリアもわかってくれたのがエリーゼの前に守るように立った。
僕は二人よりも前に出て、木刀で防ぐように立つ。
「――ほぅ。小僧…貴様、そんな棒っきれで俺の技が防げるとでも…?」
「勿論。防いでみせるさ…じゃなきゃ、全滅だからね」
「――その自信、面白い。ならば貴様は此処で…微塵に砕けろっ!――ジェノサイドブレイバアァァァアァァッ!!」
雄叫びと共に向けられていた斧の切っ先から、まるで殺意の塊のような黒い砲撃が放たれる。
僕はそれを、真っ向からただ木刀で…防ぐ。
「っ!!?ぐ、っ…あぁぁぁぁっ!!」
勿論、普通にどう考えても防ぎきれる訳がない。
正直痛い。『キツい』とかではなく『痛い』。
この質量…普通の木刀だったら即折れだったろう。そこら辺は流石世界樹の木刀…この質量の攻撃に折れるような音も立てず防いでくれている。
後ろには僕を信じてくれてる二人がいる。奴《バルバトス》の後ろには早く回復させないといけない仲間が二人がいる。そして…この木刀がある。
なら…後は僕の頑張り次第だろうっ!!
「ぐ…っ……ヴォルト、…ライトニング…シェルっ!!」
『(――お任せを、主――!)』
ヴォルトの頭に響く声と共に前方に出現する紫色の膜。その
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