第88話 (断章終了)
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………貴女程の高潔な方が結社に刃を向けるどころか忠誠を誓っていた”盟主”を”英雄王”達と共に討った事に疑問を抱いていましたが……まさかそのような理由があったとは。」
「くっ……まさか”槍の聖女”自身まで、想定外の状況になっていたなんて……!」
リアンヌの話を聞いたオズボーン宰相は目を見開いて驚き、レクター少佐は疲れた表情で呟き、クルーガーは静かな表情でリアンヌを見つめ、ゲオルグは唇を噛み締めた。
「フフ、伝説の”槍の聖女”が今も生きていて、その”中身は別人である事”には”槍の聖女”を超えることを目指していた武人としては色々と思う所はあるが、話を聞く所どうやら”今の槍の聖女の中身の人物”もまた”槍の聖女”に劣らない――――――いや、”それ以上の武人”のようですな?」
「……まあ、少なくても”槍の聖女”より上なのは事実だな。実際に俺達はその場面を”影の国”で目にしている。」
「あ〜、そういえば”影の国”のリウイと姫将軍の”試練”の時にシルフィアは”鋼の聖女”―――いえ、”槍の聖女”と一騎打ちして結構手間取っていたけど勝ったわよね〜。」
「あの……いい加減私をその二つ名で呼ぶのは止めて欲しいのですが……」
「ふふっ、厄介な人物に目をつけられた事に関しては同情するわよ、リアンヌ。」
「えっと………”強者”に対して好戦的になるファーミシルス様も他人の事は言えないと思うのですが……」
苦笑した後興味ありげな表情を浮かべたオーレリア将軍はリウイ達に確認し、オーレリア将軍の確認に対して静かな表情で答えたリウイの答えを聞いたカーリアンはかつての出来事を思い出して懐かしそうな表情をし、カーリアンの自分への呼び方を聞いたエクリアは疲れた表情で指摘し、口元に笑みを浮かべたファーミシルスはリアンヌに話を振り、その様子を見ていたペテレーネは表情を引き攣らせながら指摘し
「フフ、この戦争を終結させた後でしたら、”手合わせ”や”交流試合”という形ならばいつでも受けて立ちましょう。」
「ほう。その言葉、必ず守ってもらうぞ、”槍の聖女”―――いや、”メンフィルの守護神”よ。」
苦笑しながらオーレリア将軍に答えたリアンヌの話を聞いたオーレリア将軍は目を丸くした後口元に笑みを浮かべた。
「―――戯言を!どう言い繕うと、貴様が”2度も主を裏切った事”は事実!結社の盟主もそうだが、ドライケルスも貴様のような愚か者を自分達の”騎士”として迎えた事には同情を禁じ得な――――――」
一方アルベリヒは声を上げて憎悪の表情を浮かべてリアンヌを睨んだ後嘲笑しかけたが
「愚か者は貴様の方じゃ!余の偉大なる祖母たるシルフィア様への侮辱はこの余が許さん!余の裁きを受けるがいい――――――天界光――――――ッ!!」
アルベリヒのリアンヌへの侮辱の言葉に怒
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