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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第88話 (断章終了)
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、”黒”がカンパネルラのお気に入りと同じ扱いや”雑魚”呼ばわりされた事もそうだけど、今の”黒”の無様な姿を婆様にも見せてあげたかったわ。」
不満げな表情で自分達が戦っていた相手――――――アルベリヒとゲオルグに視線を向けたカーリアンにペテレーネは苦笑しながら答え、リフィアは自信満々な様子で答え、クロチルダは妖しげな笑みを浮かべてアルベリヒとゲオルグを見つめた。
「おのれぇぇぇぇぇ――――――ッ!どこまで私を侮辱すれば気が済む、想定外(イレギュラー)共があああああぁぁぁぁぁ――――――ッ!」
「抑えてくれ、アルベリヒ!悔しいが僕達”地精”が遥か昔から練っていた計画を成就させる為にも、下手に刺激して戦闘の続行に発展させるよりも今は彼らが退くのを大人しく見守った方がいい!」
満身創痍の状態で地面に膝をついているアルベリヒはカーリアン達の自分達に対する侮辱の言葉に憎悪の表情を浮かべて声を上げて血走った眼でカーリアン達を睨み、その様子を同じように地面に膝をついているゲオルグはアルベリヒを諫めようとしていた。

「――――そういう訳だ。貴様の”墓場”はここではない。命拾いしたな、鉄血宰相。」
「オレ様達に喧嘩を売ったテメェをこんなあっさり殺すのはつまんねぇからな。テメェには”相応しい死”を用意してやるから、その時が来るまで首を洗って待っていなぁ!!」
リウイとギュランドロスは自分達との戦いで(ケルン)にいくつもの罅が入り、機体の全体が傷つき、地面に膝をついているイシュメルガを睨んで宣言した。
「クク……”英雄王”に”紅き暴君”、そして”魔女”の”長”をも遥かに超える魔道の使い手の上武術もこの私と互角か、それ以上である正体不明の聖皇妃の傍付きの侍女………まさかイシュメルガを駆ったこの私ですらも”生身の存在”相手にこのような無様をさらすとはな………奴等の”絶大な力”を知ったからこそ、結社を裏切ったのか、聖女よ?」
一方イシュメルガの中にいるオズボーン宰相はリウイ達の圧倒的な強さに苦笑した後リアンヌに問いかけた。

「貴方もそうですが、”黒の工房”も勘違いをしているようですから、この場で訂正しておきます。――――――”私はリアンヌ・サンドロットでありません。”かつて”断罪の聖騎士”と呼ばれ、そして”メンフィルの守護神”を務めた軍神(マーズテリア)の聖騎士にして現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルンの母――――――”シルフィア・ルーハンス”。その者の魂が新たな”生まれ変わり”として、リアンヌ・サンドロットの肉体に宿り、この肉体の持ち主であるリアンヌ・サンドロットに”後を託された”お陰で、こうして今、かつて心の奥底から忠誠を誓った主であるリウイ陛下の元に戻ったのです。」
「!!」
「おいおい……そんな超展開とか、反則過ぎだろ………」
「なるほど
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