第88話 (断章終了)
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ジト目で指摘し、エリナとシャマーラは苦笑しながらギュランドロスを見つめた。
「ったく、夏至祭の時も相当手を抜かれていたのかよ………って、今はそれどころじゃねぇな。皇太子殿下、紅の騎神に乗れるか!?」
「はい……!力を貸してくれ――――――テスタ=ロッサ!!」
「皇太子殿下を手伝ってあげて、セリーヌ!」
「仕方ないわね……!」
「――――――」
「来な――――――オルディーネ!!」
疲れた表情で呟いたクロウはすぐに気を引き締めてセドリックに確認し、確認されたセドリックがテスタ=ロッサを見つめてテスタ=ロッサの名を呼ぶとテスタロッサは目を光らせた後エマの頼みによってセドリックの足元に駆け寄ったセリーヌと共にセドリックを自身の核の中へと入れ、クロウもオルディーネの名を呼ぶとオルディーネが精霊の道で現れてクロウを核の中へと入れた。
「エリゼ、エリス!俺達も!」
「「はい、兄様!!」」
「来い――――――ヴァリマール!!」
「来て―――――ヴァイスリッター!!」
「応えて―――――エル・プラド―!!」
更にリィン達も続くようにそれぞれの相棒を呼び寄せてそれぞれの核の中へと入った。
「これがテスタ=ロッサの中か……やはり反応は完全に無いけど……何とか動かす事は……」
核の中である操縦席に転位したセドリックが考え込んでいるとセリーヌが転位によって現れた。
「貴女は確かエマさんの………」
「セリーヌよ。実際にこうして顔を合わせて話すのはこれが初めてね。早速だけど、核の霊気を整えるわ!”彼”の思念が無くても起動者のアンタなら機体と同調できる筈!意識を集中させなさい!」
「はい……!(テスタ=ロッサ……情けない僕にどうか力を貸してくれ……!)」
セリーヌの登場に驚いたセドリックだったがすぐにセリーヌの指示に従ってその場で集中し、セリーヌは魔術を発動して核の霊気を整え始めた。すると操縦席の中が起動し始めた。
「あ……!」
「……ありがとう。――――行くよ!紅の騎神、テスタ=ロッサ――――――!!」
そしてセドリックがテスタ=ロッサの名を強く叫ぶとテスタ=ロッサは自身を拘束していた霊力の鎖を吹き飛ばした。
「あ……」
「見事だ、セドリック……!」
その様子を見ていたアルフィンは呆け、クルトは口元に笑みを浮かべた。そしてテスタ=ロッサはそのまま滑空して根源たる虚無の剣の元へと向かって、拘束されていた剣を両腕で掴んで鎖から解き放った。
「よし―――!」
「ミリアムさん……!」
テスタ=ロッサが根源たる虚無の剣を取り返す様子を見ていたユーシスとアルティナは明るい表情を浮かべた。一方その間にヴァリマール達は突入時、突入地点に放置していた機甲兵達を転位で呼び寄せた。
「
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