暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-E遭遇〜T.C. 2〜
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ラで状況を確認して、警備員の増員を!」

職員がてきぱきと指示している声を背中で聞きながら、慌てふためく他の客の間をすり抜けて階段室へ。そして階下に降りようと足を出したその時・・・。

「待ちなさい! これは君たちの仕業か!? 事務所にまで来てもらうぞ!」

さっきの警備員だけでなく他の所を巡回してた別の警備員たちも集まってきた。管理外世界で申請無くして魔法を使った場合は管理局法でアウトな所業だけど、これはもう緊急事態だ。だから結界魔法を発動しようとしたんだけど・・・。

――ゲフェングニス・デア・マギー――

クラリスの魔法であることを示す薔薇色の魔力光での結界が展開されて、私と警備員たちは隔絶されてお別れ。もうその姿が見えない警備員たちから階下へと視線を戻して、「いくか!」と気合を入れてから階段を駆け下りる。

「セレス、クラリス!」

「あー、やっと来た」

「一応結界で閉じ込めてみた」

「ナイス、クラリス。この広さなら戦闘も問題ないか」

およそ1万4千平方mの地下だ。支柱や壁や仕切りがあるけど、支柱はまずいけど壁や仕切りくらい破壊しても問題ない。

「む。新手か」

2人が対峙しているのは間違いなく“T.C.”だ。何故なら私の姿を取っているから。見る人によって姿を変わる幻術か変身の魔法、もしくはスキルを使うのが“T.C.”らしく、外見は見る人が抱くトラウマの人物になるそうだ。

(でもなんで私は自分自身なわけ? 自分に対してトラウマなんてありえる?)

とにかく、すでにデバイスと騎士甲冑に変身しているセレスとクラリスをフォローしないと。私も腕輪型デバイスの「ツァラトゥストラ」を起動して、騎士甲冑にも変身する。その間にも私の姿をした敵は「ふん、新手か。面倒だが仕方あるまい」と小さく溜息を吐いた。

「(声だけは違うんだよね〜。変声の魔法かな?)・・・もうすでに同僚2人に言われてるかもしれないけど、改めて伝える。時空管理局です。武装を解除して投降してください」

敵の右手にはモザイクの掛かった棒状の物が1本。構えからして槍じゃなくて杖と思われる。あと、敵の左側にもモザイクが掛かった物体が1個浮遊している。独立系のデバイスかもしれないから要注意。

「投降はせぬ。我らの主が困っておるからな。まったく、面倒なことを押し付けられたものだ」

喋り方が偉そうなのは素なのか演技なのか判らないけど、かなり特徴がある。それが身元判明に繋がるかも、なんて考えていたら敵も「喋り過ぎたか。いかんな」と首を横に小さく降った後、杖の先端を私たちに向けた。

「させない!」

魔法か魔術か、どっちかは判らないけど発動はさせちゃいけない。そういうわけで一足飛びで敵に突っ込む。私はセレスやクラリスのよ
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