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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
Cはご主人の味方だワン/策士になる探偵
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ど院長先生。俺、今それは受け取れないっすね。」
「!?」

俺の予想外の答えに、思わず隣にいたおっきーが立ち上がった。

「ま、まーちゃん!?何言ってるの!?」
「"今は"受け取れねーっつってんの。ただ、5000万をこのままもらうのは少々"釣り合わない"気がしてさ。」
「つ、釣り合わない?」

普段通りの俺ならば、ここでさっさともらってどこか安全な場所で悠々自適に過ごしていただろう。
だが今回は話が違う。

「葛城財団とドンパチする?中々面白いことしようとしてるじゃありませんか院長先生。俺も混ぜてくださいよ。」
「!?」

おっきーが驚き、院長先生もまた驚いた。

「たっ、探偵さん!これはあくまで俺達のことだ!わざわざ君が介入するような事じゃ…」
「いや、俺結構根に持つタイプでしてね。あいつらに関しては鬱憤が溜まりに溜まってるんでどこかでギャフンも言わせたいなと思ってたんですよ。」

許すもんかよ。
俺のおっきーを、取ろうとしたことをよ。

「どうです?ここは手を組んで奴らをブッ飛ばしませんか?」
「…。」

院長先生は黙っている。

「どうするご主人。探偵はああ言ってはいるが?」
「…その、ギャフンと言わせられる策は…あるのか?」

真面目なトーンで尋ねる。
当然だ。なきゃこんな自信満々に言えねーからな。

「ええ、ありますとも。」
「どれくらい協力してくれる?」
「まぁ5000万分の働き…簡単にいうなら、そうっすね。全面協力に決まってるじゃないっすか。」
「…ありがとう。」

院長先生と握手を交わす。
そして

「私も協力するよ。あの憎たらしいクソ野郎共に吠え面かかせられるのなら大賛成だ。」

子安さんも、ここに残ることを決めた。

「ありがとう。味方は多い方が助かる。」
「それじゃ、お言葉に甘えて早速なんだけどここには研究施設、もしくはそれっぽいのはある?」

そう、子安さんは元職員。
研究結果や手柄を横取りされた経験がある彼女は、きっと有能な研究者だったに違いない。

「あるにはあるが…どうして?」
「奴等がどういった手段をとるかはあらかた予測できる。できるだけ対抗策を作っとくのさ。」
「なるほど…ジル。彼女をキャスター達の魔術工房へ。」
「かしこまりました。」

ではこちらへ…と子安さんとアンデルセンはジルに案内されどこかへと向かった。

「探偵さん。」
「なんすか。」

俺とおっきー。そして院長先生とタマモキャットのみになった談話室。

「一体どうして、俺達に協力してくれるんだ?。」
「ただの私怨っすよ。」

可哀想とか、奴らの好きにはさせない!とかそんな主人公みてーなキレイな理由じゃない。
そう、私怨だ。


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