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曇天に哭く修羅
第三部
殺しに来てる 3
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りも以前に始まっているというつもりで臨む。

紫闇にとってその意識は収穫だ。

問題は暗部をどう凌ぐか。

このままだと死んでしまう。

紫闇の体が吹き飛ぶ。

しかし痛くはない。

同時に風天学園の3人が宙を舞う。

紫闇の体が受け止められる。


「大丈夫か、紫闇」


窮地を救ったのは紫闇の幼馴染み《的場聖持/まとばせいじ》だった。

遅れて駆け付けたもう一人の幼馴染み《エンド・プロヴィデンス》が黒鋼流の練氣術【氣死快清】による緑の光を放つ。

紫闇は直ぐに回復。

エンドと聖持が紫闇を見る。

二人とも真剣だ。


「約束しろ紫闇。もう二度と自分の命を粗末にするようなことはしないって」

「出来ないならもう俺達は何も言わない。勝手にしたら良い。好きにしろ」


紫闇が早く強くなる為には二人の言うことを拒んだ方が良いと頭では解っている。

しかしそれをすればエンドも聖持も紫闇から離れ去っていくことは明白。


「……約束する」


紫闇は親友との縁を切れない。


「紫闇が必死に頑張って強くなろうとしてるのは好ましいし応援してるんだ」

「けど何でここまで来れたのか、そして強くなれたのかを考えてくれ。それを考えた方が良い時期に来てるんだろうからな」


エンドと聖持の言葉が紫闇の胸に刺さり、頭にこびり付いた。

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