第六十一話 コントロールセンター
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ロメテのグレイの侮辱の言葉に怒り、前に一歩出た。
「慌てるな…もうすぐだ…もうすぐ俺達の悲願が達成されるんだ…それが終わればお前達は用済みだ…その時は…」
全てを言わずにプロメテは転送の光に包まれてモデルVと共に姿を消した。
「…くそっ!むかつく奴だな!」
「…もうすぐか…思ってたよりもずっと早かったな…」
プロメテの言葉にいよいよ最後の戦いが近付いていることを感じ取るヴァンであった。
「あら…プロメテの坊やはもう行ってしまったの?せっかちな子ね。後少しでエネルギー炉が爆発して、この国に綺麗な炎の花が咲きますのに。甘くて…蕩けるような、“恐怖”という名の蜜が採れる花が…ウフフフッ」
突然現れた蜂を彷彿とさせるイレギュラー…恐らくモデルVのフォルスロイドにアッシュとグレイは身構えた。
「おい」
しかし、それはヴァンから発せられた絶対零度をも下回るような声によって二人は口を開けなくなった。
「お前、人の故郷で何を馬鹿な真似をしようとしてるんだ?」
「あら?あなたはモデルOのロックマン…破壊神がここに何の用かしら?」
「決まってるだろう、このふざけた騒動を止めに来たんだ。今すぐエネルギー炉を停止させろイレギュラー」
「お断りよ、せっかく綺麗な花を咲かせようとしているのに無粋ね…それから私はカイゼミーネよ」
「そうか、なら今すぐ叩き斬ってやる」
「出来るかしら?私の武器コンテナを落とせばすぐにここを吹き飛ばせますのよ?」
カイゼミーネが脅すように言うがヴァンはセイバーを構えた。
「ちょ、ちょっと!?」
「やってみろよ、やれるものならな」
一歩前に出たヴァンにアッシュは慌て、カイゼミーネはモデルOのプレッシャーに気圧されながらも武器コンテナを落とそうとした。
「わ、私を甘く見ないでもらえるかしら?なら、お望み通りエネルギー炉の爆発よりも前にこのビルを…!」
カイゼミーネが武器コンテナを落とそうとしたが、武器コンテナが落ちない。
「あれ?」
「落ち…ねえぞ…?」
グレイとモデルAが全く落ちる気配のない武器コンテナに驚く。
「な、何故落ちないの!?いえ、それどころか機能しない!?」
「気付いてないのか?お前の体が既に動かせる状態じゃないからだ」
「な…ん…ですって…?」
次の瞬間、カイゼミーネの体は縦一文字に真っ二つに裂けた。
「俺の踏み込みと居合いの速度は風よりも速い。ダブルチャージバスター」
そして機能停止した武器コンテナが床に落ち、更に追撃でダブルチャージバスターを受けて空中で爆散するカイゼミーネ本体にアッシュとグレイは唖然となるしかなかった。
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