全員集合!!
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
、突っ込んでくる人物を見て目を見開いた。
「天神の舞!!」
「くっ!!」
幼馴染みである少女に牙を向けることを躊躇ってしまった彼は黒い風に飲み込まれる。ただ、その風はすぐに青年の口へと吸い込まれていった。
「なるほど・・・もう魔力が馴染んできたのか」
ティオスは魔法を使っているシェリアを見たその時、思わず笑みを浮かべてしまった。それは彼がもう二度と見ることができないと思っていた姿だからだろう。
「レオン・・・あたし、レオンのおかげでまた魔法が使えるようになったんだよ」
そう言った彼女の目から、一滴の雫が落ちる。彼女はそれを拭うと、目の前の変わり果てた幼馴染みを見据える。
「だから今度は、あたしがレオンを助けてあげる」
そう言った彼女の後ろには、多くの魔導士たちが集結していた。それにフィオーレもアルバレスももはや関係ない。全員がティオスという絶対の悪を見据えている。
「くく・・・これはこれは・・・」
本来であれば絶望的であるはずの状況。戦う意欲すら失われるはずの人数差を見ても、彼は余裕を崩さなかった。
「全員を探す手間が省けたぜ」
それどころか、自分の悲願を叶える舞台が整ったと、彼は笑みを浮かべていた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ