全員集合!!
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シリルと一緒に戦います!!シリルを絶対助けてみせるんです!!」
私は最後に自分の中にあった迷いを振り払うように声を上げて、彼の手を払い走り出します。
待っててね、シリル。私も頑張るから!!
第三者side
「くっ・・・どうするべきだ?」
走り出していく藍髪の少女の後ろ姿を見つめている青髪の青年はまだ自分の行くべき道を見つけられずにいた。
(俺も行くべきなのか?いや・・・しかし・・・)
戦うべきなのはわかっている。しかし、相手の実力を考えると今出ていくことは、自殺行為以外の何者でもない。そう考えると、震えて足が前を向かない。
「ジェラールくん。私も行ってくるよ」
このままここで殺されるまでの猶予をもらうか、共に戦って朽ち果てるか・・・迷っている彼の後ろから声をかけた男は、小瓶を取り出すと次第に巨大化していく。
「正気か、一夜」
「メェーン・・・もちろん、私も出ていくのはちょっと怖いがね」
青い天馬最強の魔導士である彼でも恐怖を感じずにはいられない。しかし、彼はそれでも戦いに参戦することを決意した。
「それに・・・感じないかい?ジェラール」
「何をだ」
力の香りで巨大化している一夜がジェラールに目を向ける。彼は目の前の人物が何を言いたいのかわからず、目を細める。
「多くの香りがここに集まってきているのを感じる。それも至るところからね」
「それは・・・」
うなずく一夜。ジェラールはそれを見て、思わず笑みを浮かべた。
「準備はできたかな?ジェラールくん」
「あぁ。カッコ悪いところを見せてしまったな」
「それが"人"だ。何も恥じることはない。それを支えるために仲間がいるのだから」
二人はグータッチをする。彼らは魔力を高めると、それぞれの最高速度で目の前で繰り広げられている最後の戦いへと繰り出していった。
ドォンッ
飛び散る鮮血。シリルからの予想外の攻撃に対処が遅れてしまったティオスは、彼の怒涛の攻撃に反応が遅れてしまい、額から赤いものを垂れ流しにしていた。
「ったく!!」
しかし、それ以上の攻撃はさすがに許されない。ティオスはシリルを払うように弾くと、体重の軽い少年はあっさりと跳ね返された。
「くっ!!」
後方へと弾かれた形になったシリルだったが、何とか着地をし踏ん張ることができた。だが、彼は再度突っ込むと言う選択はしない。
「驚いたよ。まさかあの津波を利用してくるとは」
サクラはティオスを見つけたから、先ほどのリベンジとして先手を打ってきたの
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