全員集合!!
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れだけの大きな津波が・・・水がなぜ一瞬で引いたんだ?)
そこでティオスは気付いた。自分たち3人を飲み込むほどの大きさの津波・・・それだけの水がなぜあっさりと消えてなくなったのか。そして、目の前の存在の使用している魔法が、それを確定させる。
「まさか・・・あれを飲んで回復させたのか!?」
ティオスも水を魔力に変えることはできる。しかし、あの状況ではそんなことが咄嗟に思い付くはずもない。なぜなら彼はレオンがベースになっていることで、氷属性を多用しており、その属性をエネルギーに変えることが主になっていたのだから。
「ありがとう、サクラ」
咄嗟の機転でわずかながらに視力を回復させたシリル。彼は強大な敵を前にしても、先ほどまでの動揺など微塵も感じさせない。
「おかげで助かった」
動揺を隠しきれない悪と平常心を取り戻した正義。その最中、1人の男の体が微かに動いたことに、気が付くものなど誰もいなかった。
ウェンディside
「シリル・・・」
サクラが乱入してきたと思った直後、さっきまで動かなかったシリルがまた息を吹き替えしたように反撃を開始しました。
「なんだ!?さっきのあれは結局・・・」
「メェーン・・・しかし、無事で何よりだった」
ジェラールさんと一夜さんもさっきのシリルの行動がどういうことだったのかわかってはいなかったみたい。でも、シリルが元通り戦えるようになったってことでいいんだよね?
「しかし、大きな問題の香りがするね」
「大きな問題ですか?」
それなのに、一夜さんが何やら不安になるようなことを言います。心当たりのない私は、首を傾げることしかできません。
「シリルの魔力が大きく落ちている。これでは・・・」
「とてもじゃないが、ティオスを討つことはできない」
ジェラールさんと一夜さんの言っているのは、さっきの何かが起きた時に放出してしまった魔力のこと。あれはシリルの魔力では絶対になかった。つまり、それを失ってしまった状態では、回復させることもできないため、劣勢になってしまうことがありありと見えているんです。
ダッ
「どこに行くんだ?ウェンディ」
諦め気味の2人を見たあと、走り出そうとした私をジェラールさんが肩を掴みそれを止めます。私は振り返ると、強めの視線で彼を見上げます。
「シリルと一緒に戦います!!」
「ダメだ!!死にに行くようなものだぞ!!」
確かにジェラールさんの言う通りです。私が行っても足手まといになってしまうでしょうし、今のシリルの魔力を考えると、失礼ですけど、勝てるとは到底思えません。それでも・・・
「それでも!!私は
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