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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第23話 戦場のテロリスト
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の鏡』の攻撃を受けると、必ず死ぬわけではない。
たしかに、神器を握りつぶせば、死に至る。
が、単に摘出し、力を貰うだけならば、しばらく神器の力が使えなくなるだけで済む。
はやては、『旅の鏡』=即死、だと勘違いしていたようだが。
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「え? え? でも、実験対象は、死んでいたし、一撃必殺だって……」
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「あれはワザとなの。はやてちゃんのアーシアへの思い入れを知っていたから、ショック療法のつもりだったのよ」
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そう、はやてには、ワザと勘違いするように仕向けていたのだ。
リンカーコアの蒐集でも、よほどの無理をしない限り死にはしないのだから、当然ともいえた。
シャマルは、グレモリー眷属、特にアーシアへの対策が必要だと感じていた。
彼らの成長速度は驚異的であり、うかつに手加減すべきではないからだ。
はやてが本気で戦えず、隙をつかれるわけにはいかない。
彼女が傷つく可能性は、少しでも減らしたかった。だから――――
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「だから、皆と相談して、一芝居打ったのよ」
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「すみません、主はやて」
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「お叱りはいかようにも受ける所存です」
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「悪いな。だが、大事な通過儀礼だぜ?」
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「マスターを図った罪は、私たちにもあります」
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口々に謝罪の言葉をかける。
あまりの急展開に思考が追い付いていないのか、面白いほどにおろおろするはやて。
普段の凛々しい姿は、どこにもなかった。
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「ほ、本当?アーシアは、本当に無事なの!?」
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真剣な目で、シャマルを問い詰めるはやて。
シャマルは、不安に揺れる瞳を見つめ返しながら、本当のことだと答えた。
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「えぅ。そっか、そうなの……よかった、よかったよぉ」
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シャマルの言葉が事実だと悟ったのだろう。
アーシアの生存を確信したはやては、再度大泣きした。
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(一芝居打って正解でしたね)
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(そうだな、シャマル。もし、戦いの中で、アーシアたちを殺害してしまったら、主はやては、壊れてしまう……それが、確認できただけでもよかった)
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(はやては、優しすぎる。あたしたちが、汚れ仕事だけでも肩代わりできればいいんだが)
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(もし、肩代わりしようものなら、「家族の手を汚させた」といってマスターは一生悔やむことになるでしょうね)
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わんわんと泣くはやてを、見ながら思う。
無意識だろう。変身魔法を解き、ヴィータの首に縋り付いてくる
この心優しい少女が、復讐のために用意された存在だとは、誰も思わないだろう。
本当ならば、復讐そのものを止めるべきなのかも知れない。
家族ならば、道を踏み外そうとするはやてを諌めるべきなのだろう。
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