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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第23話 戦場のテロリスト
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と愚痴りたくなる反面。
 丁度いい機会でもあった。
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「はやてさん、楽しんでいますか?」
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 思考の渦から戻ると、目の前には、心配そうな笑顔のアーシア・アルジェントがいた。
 その様子から、心からボクのことを心配していると分かる。
 苦笑しながら、楽しんでいる旨を返す。
 今日は、グレモリー眷属がプールで遊ぶというので、誘われた。
 本当は行くつもりはなかったのだが……
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(相変わらず鋭いな)
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 どうも、彼女は、ボクたちが距離を置き始めたことを危惧しているらしい。
 プールに参加したのも、彼女に強く勧められたからだった。
 ボクとしては、以前の関係に戻っただけだと思っていたし、リアス・グレモリーも同様だろう。
 しかしながら、アーシア・アルジェントにとっては、『異常』なことだった。
 なぜならば――――
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『はやてさん。貴女は、悪魔のことを憎悪しています』
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 悪魔への敵意を見抜かれていたからだ。
 両親がはぐれ悪魔に殺されたことを引き合いに出して、誤魔化してはいる。
 だが、彼女は、納得していないようだった。
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『もし、私にできることがあれば、何でも言ってください』
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 お世辞ではなく、本気で言っていることが、分かった。
 だからこそ、悩む。
 当初の予定では、超長距離砲撃魔法『フレースヴェルク』で、禍の団ごと焼き払うつもりだった。
 駒王協定の締結時は、三大勢力のトップをまとめて殺害できる絶好のチャンスだ。
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 けれども、アーシア・アルジェントを殺せるか?と問われると、返答に詰まってしまう。
 他のグレモリー眷属ならば、殺す覚悟を決めている。
 復讐の代行者……いや、復讐のための人形たるボクに選ぶ権利はないのだから。
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(彼女を気にする理由……やはり、母さんに似ているからだろうなあ)
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 いつも祈り、感謝を忘れない。
 いつも笑顔で、誰かのことを気にかけている。
 まさに聖女に相応しい姿。
 けれども、どこか抜けていて、愛嬌がある。
 彼女の姿が、記憶の奥底にある母の姿とダブってしまう。
 自身の使命を思い出すと同時に、過去の記憶も思い出せるようになっていた。
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(迷っている暇はないというのに)
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 幸いというべきだろうか。
 駒王協定への参加が決まったために、長距離からのせん滅は、見送りとなった。
 ヴァーリ・ルシファーと同じように、内部からの裏切りという形を取ることになる。
 すでに、禍の団にも、裏切ることを宣言してある。
 プールで繰り広げられる、兵藤一誠たちのラブコメを見ながら、思う。
 きっと、彼らグレモリー眷属が、最大の障害となるだろう
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