暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第23話 戦場のテロリスト
[2/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
と愚痴りたくなる反面。
丁度いい機会でもあった。
?
?
「はやてさん、楽しんでいますか?」
?
?
思考の渦から戻ると、目の前には、心配そうな笑顔のアーシア・アルジェントがいた。
その様子から、心からボクのことを心配していると分かる。
苦笑しながら、楽しんでいる旨を返す。
今日は、グレモリー眷属がプールで遊ぶというので、誘われた。
本当は行くつもりはなかったのだが……
?
?
(相変わらず鋭いな)
?
?
どうも、彼女は、ボクたちが距離を置き始めたことを危惧しているらしい。
プールに参加したのも、彼女に強く勧められたからだった。
ボクとしては、以前の関係に戻っただけだと思っていたし、リアス・グレモリーも同様だろう。
しかしながら、アーシア・アルジェントにとっては、『異常』なことだった。
なぜならば――――
?
?
『はやてさん。貴女は、悪魔のことを憎悪しています』
?
?
悪魔への敵意を見抜かれていたからだ。
両親がはぐれ悪魔に殺されたことを引き合いに出して、誤魔化してはいる。
だが、彼女は、納得していないようだった。
?
?
『もし、私にできることがあれば、何でも言ってください』
?
?
お世辞ではなく、本気で言っていることが、分かった。
だからこそ、悩む。
当初の予定では、超長距離砲撃魔法『フレースヴェルク』で、禍の団ごと焼き払うつもりだった。
駒王協定の締結時は、三大勢力のトップをまとめて殺害できる絶好のチャンスだ。
?
?
けれども、アーシア・アルジェントを殺せるか?と問われると、返答に詰まってしまう。
他のグレモリー眷属ならば、殺す覚悟を決めている。
復讐の代行者……いや、復讐のための人形たるボクに選ぶ権利はないのだから。
?
?
(彼女を気にする理由……やはり、母さんに似ているからだろうなあ)
?
?
いつも祈り、感謝を忘れない。
いつも笑顔で、誰かのことを気にかけている。
まさに聖女に相応しい姿。
けれども、どこか抜けていて、愛嬌がある。
彼女の姿が、記憶の奥底にある母の姿とダブってしまう。
自身の使命を思い出すと同時に、過去の記憶も思い出せるようになっていた。
?
?
(迷っている暇はないというのに)
?
?
幸いというべきだろうか。
駒王協定への参加が決まったために、長距離からのせん滅は、見送りとなった。
ヴァーリ・ルシファーと同じように、内部からの裏切りという形を取ることになる。
すでに、禍の団にも、裏切ることを宣言してある。
プールで繰り広げられる、兵藤一誠たちのラブコメを見ながら、思う。
きっと、彼らグレモリー眷属が、最大の障害となるだろう
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ